ニュースレター(12月23日)1068.25ドル 欧米のクリスマス休暇で薄商いの中、ショートカバーで上昇後緩やかに下落
私は明日からクリスマス休暇に入ります。そのため、今週のニュースレターは本日までのものを掲載させていただきます。また、年末年始は日本となりますので、1月15日のニュースレターまでは、ロンドン便りを除く、金市場の動向のみのニュースレターを掲載させていただきます。
なお、金市場の動向の解説は、弊社フェイスブックとツィッターで年末年始の休暇中も、できる限りお届けする予定です。
本年も弊社ニュースレターをご愛読いただきありがとうございました。新年も、英国から世界の金市場について情報発信をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
週間市場ウォッチ
今週水曜日のLBMA金価格のPM価格はトロイオンスあたり1068ドルと、前週金曜日の同価格から0.5%上げています
週明け月曜日は、既に欧米市場はクリスマス休暇前で薄商いの中、FRBによる利上げペースが緩やかになるという観測が広がり、ドルインデックスが先週の99.33から98.55へと下げ、ショートカバーも入り、金相場はトロイオンスあたり23ドルほど上昇することとなりました。
なお、同日中国黄金交易所(SGE)からの現物引き出しが45.99トンとなったこと等、現物需要の強さも伝えられていました。
翌火曜日は、発表された主要経済指標が相反するものとなる中、緩やかに前日の上昇分をトロイオンスあたり10ドルほど失うこととなりました。
この発表された経済指標とは、米国第3四半期GDPが2.0%と予想の1.9%を上回り、リッチモンド連銀製造業指数は6と前回の-3を上回ったものの、中古住宅販売件数が、前月比-10.5%と2ヶ月連続でマイナス、件数では昨年4月以来の低水準となったというものです。
本日金曜日は、同日発表された主要経済指標の米国耐久財受注は0.0%と予想の-0.7%を上回り、ロイターミシガン大学消費者信頼感指数も92.6と予想92.0と前回91.8を上回り、新築住宅販売件数は49万件と、予想の50.5万件を下回ったものの、ドル高、株高となり、金相場は押し下げられています。
その他の市場のニュース
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金ETFの最大銘柄SPDRゴールドシェアの残高が、先週金曜日に前日比18.749トン増加していたことが明らかとなったこと。1日で購入されたSPDRゴールドシェアの量としては、4年ぶりの大規模なもの。この結果残高は648.915トン。
ブリオンボールトニュース
今週の市場分析ページには下記の記事が掲載されました。
ロンドン便り
ロンドン便りは今年最後のお届けとなります。そこで、今年前半にここで取り上げさせていただいた話題をリストアップしてみました。やはり、これを見てみると、5月に行われた英国総選挙に関する話題が5回と一番多かったようです。また、番外編としては、5月に東京で行われたゴールドフェスティバルへ私が参加した際のまとめもお届けしています。
2015年後半については、お正月明けにリストアップをしてお届けします。
1月 英国総選挙のテレビ討論での保守党政府とテレビ局の駆け引きについて
2月 英国の国民的ヒーロのアンディ・マレー氏の結婚を伝えるメディアについて ピンク色の労働党の選挙遊説車を巡る議論 英国サッカーサポーターの問題について 英国著名政治家の人格を暴露した報道について
3月 「世界の本の日」の報道 英国作家テリー・プラチェット氏の逝去の報道 部分日食について 副操縦士によって故意に墜落されたドイツ旅客機
4月 英国主要7政党によるテレビ討論 ロンドンの宝飾街で行われた金庫破り 第2次世界大戦時にドイツの暗号を解読した英国のアラン・チューニング氏について 「フラッシュ・クラッシュ(瞬間暴落)」を引き起こしたといわれる英国人について
5月 英国総選挙の報道 英国総選挙の結果 英国現代芸術の賞(ターナー賞) チャールズ皇太子のアイルランド訪問 ゴールドフェスティバル2015について
6月 高校の一斉テストの難問題 匿名で寄付されたウェディングドレス イギリス式夏至の過ごし方 グラストンベリーフェスティバル
弊社の窓からのテムズ川に沈む夕日の風景