プラチナの基礎知識

プラチナ投資について

プラチナ投資には、小さな延べ棒やコインからETF信託ファンドやデリバティブまで、いくつかの形態があります。それぞれの方法で考慮すべきコストとリスクは異なりますが、プラチナの地金投資の選択肢は、金や銀よりも限られています。これは、貴金属の年間採掘量がはるかに少ないことと、産業や技術による利用がはるかに多いことの両方が理由となっています。

このページでは、現物のプラチナを最も良い価格と少額の手数料で投資し、それを安全に保管し、売却時に即座にできる方法を説明します。

プラチナ投資の利点

金や銀に比べて、プラチナへの投資を考える人は少なく、行動に移す人もまだ少ないようです。しかし、プラチナはユニークな投資対象であり、検討すべき理由があります。

  • プラチナは、多くの大量生産される工業用途に不可欠であり、かけがえのないものであること
  • プラチナは世界最高の宝飾金属として認められており、宝飾品としてのプレミアムは貴金属の中で最高であること
  • 継続的な需要は、供給不足、地上在庫の枯渇、採掘コストの上昇に直面していること
  • 需要の伸びが見込まれるのは、さまざまなテクノロジーとプラチナ宝飾品の継続的な需要があるため
  • 燃料電池はプラチナを必要とし、輸送、マテリアルハンドリング、ポータブル電源、非常用バックアップ電源の脱炭素化にも利用されることから

プラチナは金よりも希少で(金30オンスに対してプラチナが1オンスしか採掘されたことがない)、ヨーロッパの自動車の半分に搭載されている触媒コンバーターから、コンピューター・サーバーのハードディスク・ドライブ、家庭の一酸化炭素検知器、工業炉の温度をチェックする熱電対、そしてほとんどの金の婚約指輪に使われている耐久性の高いダイヤモンドの留め金に至るまで、現代生活のいたるところにプラチナが使われています。

プラチナの年間需要は過去5年間で平均100億ドル近くに達し、これはエンドユーザーに販売される銀の約3分の1に相当します。これとは対照的に、プラチナの投資需要は銀の投資需要のわずか10%に過ぎません。金融資産としてのプラチナの知名度はまだ低く、潜在的な需要を満たす投資商品は限られています。

投資用プラチナコイン

プラチナを貨幣として使用したことがあるのはロシアだけで、国家備蓄としてプラチナ延べ棒を備蓄しているのもロシアだけとなります。プラチナは、今日の金や銀に比べて、選べる地金コインの種類がはるかに少なくなっています。また、「個人」投資家が購入できるプラチナ・バーの種類もはるかに少ないのが現状です。

米国造幣局は1997年以来、金貨や銀貨とともにプラチナ・アメリカン・イーグルを発行していますが、断続的にしか発行していません。翌年には、カナダ王室造幣局、中国中央銀行、オーストラリアのパース造幣局がプラチナコインの発行を開始しましたが、カナダ王室造幣局は2002年に中止し(再開は2009年)、中国のパンダは2005年以来プラチナで製造されていません。パース造幣局は2010年にコアラのプラチナコインの鋳造を中止しています。

なぜ製造が中断されているのでしょうか?それは、プラチナコインがコレクターの需要不足に応えることはめったになく、オーストリア造幣局が2016年に新しい1オンスのフィルハーモニーコインを発行した後、2017年には南アフリカ初の金貨クルーガーランドの50周年を記念してランド精錬所から発行され、またウェールズの王立造幣局からも新しいプラチナコインが発行される予定ではあります。しかし、プラチナの大半は工業用途や宝飾品で毎年消費されるため、製造業者は新たな供給源を見つけるのに苦労しています。個人投資家のコインや小塊の需要も当てにならないという背景もあります。

プラチナ現物投資の問題点

プラチナは珍しい投資対象であるため、延べ棒やコインの需要にはばらつきがあります。そのため、精錬所や造幣局は大量の在庫を抱えることに慎重になり、小売業者も売った製品の買い戻しに慎重になります。小額のプラチナ延べ棒を選ぶ投資家は、通常、より高価なコインに対して費用を節約することを望みますが、包装されたままの新品を求める傾向もあります。そのため、これらの中古の延べ棒は再販される際、「スクラップ」として再溶解され、より大きな卸売り用の地金の一部として卸売りサプライチェーンに戻されることがほとんどとなります。この処理には費用がかかり、販売店に支払われる価格が下がるため、販売店がプラチナ地金を引取る際に提示できる価格も下がることとなります。

こうしたことが、プラチナの購入や投資としての売却を困難にしています。新たに採掘されるプラチナの供給にはばらつきがあり、信頼できないこともあるため、入手可能性はさらに制限されています。年間生産量の約70%は南アフリカ産ですが、ここ10年、エネルギー不足と労働組合との問題が何度も生産に打撃を与えています。サプライチェーンの最上流におけるこのような不確実性は、プラチナ価格のボラティリティを高め、小売投資商品を購入する投資家にとって、購入価格と売却価格の差のスプレッドを悪化させる可能性があります。

米国では通常、1キログラム(32オンス)未満のプラチナ延べ板の取引スプレッドは5%以上に達し、ドイツ、英国、スイスでは10%以上に拡大しています。また、専門的な卸売市場以外でプラチナを購入し、自宅保管のために所有する場合には、付加価値税(VAT)の売上税を支払わなければなりません。そこで、その付加価値税(VAT)は、スイスでは7.6%、ドイツでは19%、英国では20%と、売却時に取り戻せない費用が加算されることとなります。

このため、現在までのところ、欧州で個人が投資用プラチナを効率的に、あるいは付加価値税をかけずに取引することは困難となっています。しかし、別の方法もあるのです。

低コストのプラチナ投資

大きな延べ棒の形態で保管され、卸売市場ですぐに取引できる地金は、非常に裕福な人にしか適していないというのは、よくある誤解です。しかし、専門保管所で受け入れられるプラチナ地金は、1本あたり1~6キログラム(32~193オンス)でなければなりません。また、これらの施設は卸売業者や数百万ドルの金属を保有する大規模な投資口座を対象としているため、保有量の少ない個人用ではなく、通常1本以上の延べ棒が必要となります。

しかし、ブリオンボールトを利用することで、一度にわずか1グラムから、卸売市場へアクセスすることが可能となりました。

ブリオンボールトは、既に世界最大の金及び銀地金現物のオンライン市場となっており、プラチナ地金への投資を、どこよりも安く、安全で、簡単なものにしています。

価格設定: ブリオンボールトは、個人投資家が卸売市場へアクセスすることを可能とします。ここでは、鉱山業者、精錬業者、地金銀行、工業用ユーザー、そして製造業者が、他のすべてのプラチナ製品の原料となる大型のグッド・デリバリー・バーと呼ばれる地金を取引しています。地金サプライチェーンのトップに直接アクセスできるということは、コインや小さな投資用延べ棒の製造、取り扱い、輸送、小売のコストを避けるということです。これによって、通常約10%の資金を節約することができます。

付加価値税(VAT)なし: ヨーロッパでプラチナに投資する場合は、ブリオンボールトで購入する場合は、付加価値税(VAT)がかからないため、この点も節約になります。この付加価値税は、欧州連合全体では15-27%となっています。ブリオンボールトは、ロンドン・プラチナ・パラジウム市場(LPPM)の準会員であるため、税務当局は、ブリオンボールトを専門市場の一部として認めています。そのため、ブリオンボールトは、プラチナの現物を、顧客のために手配された安全な保管場所で貯蔵することを条件に、付加価値税(VAT)免除で取り扱うことができるのです。プラチナ現物の所有権はお客様にあります。しかし、付加価値税が発生するのは、お客様がプラチナを保管場所から引き出す場合のみとなります。

24時間いつでも購入、売却が可能: ブリオンボールトは、24時間いつでも投資用地金を取引できる世界で唯一の場所です。外国為替手数料なしで、米ドル、ユーロ、英ポンドで直接売買することができます。他のユーザーとオンライン市場で取引し、取引スプレッドを下げたい場合は、ご自身の価格を提示することができます。また、毎日ロンドンで設定される世界指標価格で取引することもできます。

日々の監査:ブリオンボールトは、顧客のプラチナが、あるべき場所にあることを毎日確認できる唯一の地金取引会社です。この日々の監査(ディリーレポート)は、顧客が投資する金及び銀地金と同様に、顧客のプラチナを保管する専門保管場所からの第三者による正式な金地金リストと明確に照合しています。また、独立した鑑定人が保管庫を訪れ、年に一度、独立した会計会社による弊社の年次財務監査と時を同じくして、それぞれの地金の完全な配分と品質を確認しています。

安全な保管庫でプラチナを保管するという選択には、もちろん費用がかかります。しかし、プラチナを自宅で保管し、保険をかけるよりもはるかに安く、安全です。また、ブリオンボールトを利用することで、選択した時点で、即座にオンラインでプラチナを売却することが可能となります。

詳しくは、Eメールアドレスを登録し、口座を開設してください。

プラチナ投資のFAQs

プラチナは金の30倍の希少価値があり、歴史的にはもっと価値がありました。しかし、プラチナの最も一般的な用途は、ディーゼル車の排ガス浄化触媒装置や、最近では水素燃料電池に使用される工業用金属で、2015年のフォルクスワーゲンのディーゼル車スキャンダル以降、プラチナの価格は金の価格を下回っています。

ブリオンボールトのリアルタイム価格チャートを使って、リアルタイムのプラチナ価格と金の価格をモニターすることができます。

プラチナは金よりもはるかに希少価値が高く、これまでに採掘された1オンスのプラチナに対して、30オンスの金が採掘されています。しかし、工業用金属であるプラチナの価格は、市場原理と需要と供給のバランスによって大きく影響を受けます。

プラチナの価格は1秒単位で変動する。ブリオンボールトのプラチナ価格チャートで、リアルタイムのプラチナ価格をご覧ください。

そのとうりです。プラチナは金よりもより希少な貴金属です。これまでに採掘されたプラチナは、金30オンスに対して1オンスしかありません。2020年には、金が3,200トン採掘されたのに対し、プラチナは約170トンとなっています。

プラチナと金の価格は、フォルクスワーゲン社のスキャンダルによってディーゼル車とそのプラチナを使用した排ガス浄化触媒装置の需要が減少し始めた2015年までは、金よりも割高で同様な動きで推移していました。

ブリオンボールトの価格チャートを使って、リアルタイムのプラチナ価格と金の価格をモニターする。

プラチナはそのユニークな物理的特性から、工業用金属として非常に貴重な存在です。触媒作用があることから、作物の肥料になったり、原油をガソリンに変えるのに役立ったり、ディーゼル車の排ガスを浄化する触媒装置に広く使われています。

また、あまり知られていませんが、医療用インプラント、抗がん剤、水素燃料電池などにも使用されています。

プラチナの購入方法については、先の説明をご覧ください。

プラチナは2008年に米ドル建てでの最高値を記録しました。しかし、工業用金属であるプラチナの価格は、需要と供給のバランスによって大きく影響されます。プラチナの主な用途はディーゼル車の排ガス浄化触媒装置ですが、2015年にフォルクスワーゲン社のディーゼル車のスキャンダルが発覚して以来、ディーゼル車の魅力が低下し、その結果、プラチナの自動車用排ガス浄化触媒の需要も減少しています。

プラチナのリアルタイム価格は、ブリオンボールトの価格チャートでご覧いただけます。

プラチナは、金に比べて希少性と硬度が高いため、世界最高の宝飾用金属として認められています。プラチナの需要は、肥料、石油、ファイバーグラスの製造など、大量生産が可能な多くの産業用途でも高くなっています。プラチナの最大の用途はディーゼル自動車ですが、現在では水素燃料電池にも使用されています。

プラチナ投資に関する情報は、先の説明をご覧ください。

注:この分析は、投資家の考えを導くものではなく、情報を提供するために掲載されています。過去の価格動向は将来のパフォーマンスを保証するものではありません。いかなる資産に投資する場合でも、その資産が個人的な状況に適しているかどうか確信が持てない場合は、事前に財務的なアドバイスを受けることをお勧めします。

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