金市場ニュース

ニュースレター(4月17日)1203.35ドル ギリシャ懸念、主要経済指標の結果で動いたものの、レンジ内に留まる

週間市場ウォッチ

今週金曜日のPM Fix金価格は、トロイオンスあたり1203.35ドルと前週同価格から0.3%と下げています。

週明け月曜日は、ドル高が進む中、金相場は緩やかに下げることとなりました。

このドル高は、遅々として進まないギリシャ債務問題の協議の中、ギリシャ政府が「デフォルトの準備を始めた」とファイナンシャル・タイムズが伝えたことからも、ユーロが対ドル弱含んだことからです。

翌火曜日は、前日の流れを引き継ぎ、ドル高のためにロンドン時間午前中まではトロイオンスあたり10ドル以上下げていましたが、昼過ぎに発表された米小売売上高が予想を下回ったことから、ドルが弱含み金相場は上昇することとなりました。

水曜日は、同日発表された米国経済指標、ニューヨーク連銀製造業景気指数、鉱工業生産が共に予想を下回ったために、上昇することとなりました。

木曜日は、前日の上げ基調を引き継ぎ、一時今週最高値のトロイオンスあたり1209ドルを付けた後、ロンドン昼過ぎから下落することとなりました。これは、前日の上げの調整であると共に、昨今の天井値である1209ドルを何度か試したものの越えられなかったことから、下げ基調へとなった模様です。

なお、同日ロンドン時間昼過ぎ発表の主要経済指標の住宅着工件数、新規失業保険申請件数は共に経済の悪化を示唆しましたが、フィラデルフィア連銀景況指数は、予想を上回ったことも下げ幅を広げた要因であった模様です。

本日金曜日は、昨日の下げを戻し上昇する中、ユーロ圏と米国の消費者物価指数が発表されました。ユーロ圏はほぼ予想通りの数値となりましたが、米国の数値は、前年比-0.1%と予想を下回ったことから、ドルが弱含み金相場は多少上昇することとなりました。

また、ギリシャ懸念で株安が進んでいることも、金相場を支えている模様です。

ブリオンボールトニュース

正式には改めて発表しますが、ブリオンボールトのチューリッヒの日本円市場が今週より稼働しています。そのため、日本円資金のお客様は、この市場で 為替変換の必要なく、取引を行うことができます。なお、価格はキログラムあたりで表示され ていますが、他の市場同様に1グラムからお取引いただけます。

また、LBMA金価格(旧ロンドン値決め価格)、純金積立も円資金でご利用いただくことができます。

 

今週の主要経済指標の結果は、下記のリンクでご覧いただけます。

ロンドン便り

今週は、第2次世界大戦中にナチス・ドイツの暗号機エグニマを解読した、英国のアラン・チューニング氏の手書きのノートが13日、ニューヨークのオークションで、102万5000ドル(約1億2000万円)で落札されたニュースに絡みアラン・チューニング氏についてご紹介してみましょう。

昨年は、アラン・チューニング氏がエグニマの暗号を解読した事実をベースとした映画「イミテーション・ゲーム(エニグマと天才数学者の秘密)」が、アカデミー賞にノミネートされるなど、彼の人生にスポットライトが当たりました。

アラン・チューニング氏は、英国の数学者、論理学者、暗号解読者でコンピュータ科学の先駆者でもあります。

優秀な成績でケンブリッジ大学を卒業後、イギリスの暗号解読組織の政府暗号学校で働き、第2次世界大戦中に、英国ブレッチリー・パークに設置された 暗号解読センターで、ほぼ解読不可能と言われていた暗号機のエグニマの解読に成功し、この大戦で連合軍がドイツ軍に勝利することに大きく貢献したので した。

しかし、この功績によって1945年に大英帝国勲章(OBE)を受賞したものの、チューリング氏の業績は1970年代までは暗号という機密事項を扱うものであったために秘密にされていました。

そして、このような業績を残したチューニング氏でありながら、彼の最後は悲しいものでもありました。英国では同性愛は1967年(イングランドにおいて) ま で違法とされていました。そのために、同性愛者であったアラン・チューニング氏は、1952年にその罪で有罪となり、科学的去勢を受け、仕事内容も国家の セキュリティーに関わるものは制限されたのでした。その失意の中、2年後の1954年にその生涯を42歳という若さで自死で終えたのでした。

政府によってチューリング氏を同性愛で告発したことが謝罪されたのは2009年、そして正式な恩赦が出されたのは2013年12月と、つい最近のことでもあります。

チューリング氏の死後、その業績を称えて、彼の名前を冠するコンピュータ関係者のノーベル賞と言われるチューニング賞が作られるなど、死後改めて、またより一層にチューリング氏の業績が評価されているようにも思います。

それを、今回のオークションで落札されたチューニング氏のノートブックのニュースが物語っているようです。

お知らせ

毎年恒例の金投資に関する様々な情報が提供される「ゴールドフェスティバ ル2015」が、5月30日に開催されます。毎年申し込み締め切り前に定員一杯となりますが、そろそろ定員となっているとのことです。そのため、参加をご希望の場合は早い段階でお申込みください。

なお、先日来お知らせしていますが、今年は私も「トークセッション:世界の金、その現実を現地の方に直接聞きます。5ヵ国比較: 日本の金、世界のゴールド」に英国市場を代表し、パネリストとして登壇します。そのため、このニュースレター購読者の皆様も参加いただけましたら、会場で 是非お声をお掛けください。当日お会いできるのを楽しみにしています。

 

ホワイトハウス佐藤敦子は、オンライン金地金取引・所有サービスを一般投資家へ提供する、世界でも有数の英国企業ブリオンボールトの日本市場の責任者として、セールス、マーケティング及び顧客サポート全般を行うと共に、市場分析ページの記事執筆および編集を担当。 現職以前には、英国大手金融ソフトウェア会社の日本支社で、マーケティングマネージャーとして、金融派生商品取引のためのフロント及びバックオフィスソフトウェアのセールス及びマーケティングを統括。

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