金市場ニュース

ニュースレター(2013年9月13日)1318.50ドル シリア情勢緩和と量的緩和縮小観測から価格下落

週間市場ウォッチ

今週金曜日のPM Fix価格は、トロイオンスあたり1318.50ドルと前週同価格から4.9%の下げとなっています。

週明け月曜日は、シリア情勢に変化が見られない中、前週金曜日の雇用統計後急騰した価格の利益確定も入り、金価格は緩やかに押し戻されることとなりました。

翌火曜日は、前日ケリー国務長官が漏らした「シリアが化学兵器の全ての備蓄を一週間以内に引渡し、国際的な管理下においた場合、軍事攻撃を回避できる」と のコメントを、ロシアが提案と解釈し、シリア政府が同案を歓迎すると表明したことから、シリアへの軍事介入が遠のくこととなり、金価格は下落しました。

水曜日は、シリア情勢に変化が無い中、欧州株価が上げ金価格は緩やかに下落することとなりました。

木曜日金価格はトロイオンスあたり40ドルほど大きく下げることとなりました。これは、ロンドン取引開始時間にコメックスに4800ロットのまとまった売りが出され、100日の移動平均を下回ったことで、更なる売りを引き起こすこととなったためです。

その他下げの要因としては、前日行なわれる予定であった米国上院での対シリア軍事行動決議案の審議が、ロシアがシリアの化学兵器の国際管理を提案したこと を受け、オバマ米大統領は結果が出るまで決議案の採決を見送るよう議会に要請したことに加え、シリアのアサド大統領が、ロシアの提案を受けいれることをロ シアのテレビで明言したために、地政学的リスクが遠のき、来週開催のFOMCへと関心が移ったこと。そして、同日発表された米国週間新規失業保険申請件数 が予想を下回るものであったことが、量的緩和縮小への観測を広げたことなどがあります。

本日金曜日は、前日の流れを継ぎ、来週17日と18日のFOMCへ注目が移る中、緩やかに下落をすることとなりました。

他の市場ニュース

 

ブリオンボールトニュース

英国主要日刊紙テレグラフの「 金価格が上昇時に購入すべきか? 」の記事でブリオンボールトが紹介され、リサーチ主任の「8月末の資金入金量は、価格が下落した6月末以来の高水準となった」というコメントが引用されています。

今年4月に英国女王賞の国際取引部門を受賞したことについての弊社リサーチ主任エィドリアン・アッシュのコメントが英国女王賞のサイト で紹介されています。

今週市場分析ページには、下記の記事が掲載されました。

また、今週の主要経済指標の結果と解説は、下記のリンクでご覧いただけます。

ロンドン便り

今週英国でも2020年オリンピックの東京開催決定のニュースが大きく報道されていました。こちらの新聞の事前分析では、ブックメーカーにおいては、東京 の 確率が最も高いものの、過去2度のオリンピック開催地に決定したロンドンとリオは、事前掛け率では共に2位であったことから、その時点で2位であったイス タンブールになる可能性も無きにしも非ずとのことでした。

しかし、結果は東京となり、即座にキャメロン首相とヘイグ外務大臣がツィートで祝辞を流したことも伝えられています。

今回、東京開催のための最終プレゼンテーションのアドバイスを行なっていた英国の国際スポーツコンサルタント会社「Seven46」のニック・バレー氏 が、 いかに今回のプレゼンテーションを日本の文化を超えて、世界に訴えるものにしたかというインタビュー記事も英国主要日刊紙掲載されていました。それは、英 語でプレゼンテーションを行なうことであり、冗談も入れて感情豊かに表現することであり、笑顔で行なうということでした。謙虚であることが良しとされる文 化の中で育った日本人にとっては、Comfort Zone(心地の良い域)を超える必要があったと述べています。

確かに、高円宮妃久子様から始まるプレゼンテーションは素晴らしいものであり、人々の心に訴えるものであったと思います。私は、2012年のロンドンオリ ン ピックに通訳ボランティアとして日本のバレーボールチームをお手伝いしましたが、世界のトップアスリートの技術の高さを生で見、世界の人々と健闘を称えあ うこのような大会が、その土地にもたらすものは、必ずしも経済効果だけではありません。ロンドンでの開催は英国人の中でも望まない人々は多くいましたが、 オリンピックが開催されることでロンドン、そして英国が1つになったと言われています。

2020年東京オリンピック開催を心から祝うとともに、このような経験を通し、日本がもう一度新たなスタートをすることができることを祈ります。

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ホワイトハウス佐藤敦子は、オンライン金地金取引・所有サービスを一般投資家へ提供する、世界でも有数の英国企業ブリオンボールトの日本市場の責任者として、セールス、マーケティング及び顧客サポート全般を行うと共に、市場分析ページの記事執筆および編集を担当。 現職以前には、英国大手金融ソフトウェア会社の日本支社で、マーケティングマネージャーとして、金融派生商品取引のためのフロント及びバックオフィスソフトウェアのセールス及びマーケティングを統括。

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