金市場ニュース

主要銀行による異なる2013年金相場の見通し

金相場で最も的確な予想をしている主要銀行が、異なる2013年の金相場見通しを発表していることを、ブルームバーグが本日伝えている。

金相場予想で最も的確な見通しを示しているデンマークのダンスケ銀行とスイスのクレディ・スイス・グループは、金相場が今年ピークに達する可能性が高いと予想しているのに対し、相場予想で3位のイタリアのウニクレディトは、12年に及ぶ強気相場が終了することはないとみている。

それぞれの銀行の金相場見通しは次の通り。

過去8四半期の金相場予想で最も的確な見通しを示したダンスケ銀行のクリステン・トゥグセン氏は、金相場の今年 の平均が1オンス当たり1720ドル、来年は1600ドルと予想。クレディ・スイスのトム・ケンダル氏(ロンドン在勤)は今年が1740ドル、来年は 1720ドル、ウニクレディトのヨーヘン・ヒッツフェルト氏(ミュンヘン在勤)は今年が1700ドル、来年が1800ドルになるとみている。

本日のロンドンPM Fix金価格はトロイオンスあたり1682ドル。2012年は、9月に欧州中央銀行がOMT(アウトライト・マネタリー・トランザクションズ)を発表し、FRBが量的緩和第三弾(QE3)、日銀が追加量的緩和を発動したために、平均月間金価格がトロイオンスあたり1744ドルと最高値となっている。

このように、長期間に及ぶ中央銀行の金融緩和策、新興国の中央銀行の外貨準備のドル建て資産をリバランスするための金購入、経済成長を遂げる中国とインドの金需要の高まりなどから、2001年以降の金相場は上昇を続けており、金価格は過去10年間で6倍以上となっている。

そのため、主要中央銀行による景気刺激策がインフレと通貨価値下落に対するヘッジ手段としての金の買いを下支えするとの見方から、3人とも今年の金相場の平均は過去最高水準に達すると予想しているが、ダンスケ銀とクレディ・スイスは、経済成長により資産保護手段としての金需要が抑制されるとみて、来年には相場が下落すると見込んでいる。一方、ウニクレディトは金利が過去最低水準にあるため金の魅力が持続すると予測している。

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