続・追加緩和をめぐる感想
初心者にも分りやすい金のブログとして、経済アナリスト、そして金市場の第一人者の豊島逸夫氏にも推薦されている「はじめての金読本」で、9月に米国FRBが打ち出した量的緩和第3弾についての感想の続編として、この効果と、それによってもたらされる金価格上昇の意味について解説しています。

「純金積立の買い方」はしばらくスキップします。米国の追加緩和をめぐる感想の続きです。
前回言い忘れましたが、米国の追加緩和がもたらすメリットは、株価上昇だけではなさそうです。米国FRBが買い入れるのは、住宅ローン担保証券です。なにやら聞き覚えがありますね、そう、あの、サブプライム危機を引き起こした問題の証券です。
その住宅ローン担保証券を買い入れるという手法で、金融市場にドルを供給するわけですから、それによって、善くも悪くも住宅市況の下支えになりそうですし、家計と金融機関をサポートする役割も果たしそうです。
住宅金融に危うさが漂っているのかも知れません、、、
さて、QE3によってドルの追加供給が再スタートしました。世界経済が拡大している場合ならいざ知らず、先進国、新興国ともに景気が冷え込んでいる状況でです。
けれど、欧州のユーロも日本円も、はては人民元も、ドルと同様に追加供給が実施されていますから、ドルだけ価値が下がるというものでもなさそうです。マネーの追加供給、みんなで渡れば怖くない、と。
とはいえ、ドルはなんといっても世界の基軸通貨であり、国際商品の多くはドル建てで取引されています。ドルの価値が緩やかに下がることで、将来的に資源の価格が上昇していく可能性は残ります。
そして金も、国際的にはドル建てで取引されています。金価格上昇はドル減価の代償という側面があるわけです。平たくいえば、金価格が上がっているのではなく、ドルの価値が下がっている、という見方もあるということ。この点はくれぐれもよく認識しておく必要があります。
では、金価格は、マネー要因だけで動くかといえば、もちろんそんなことはありません。
次回は、2012年上半期の金需給を紹介しましょう。
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