米国ポールソン・ファンドが金関連投資により運用資産急増
17日付けのファイナンシャルタイムズによると、運用資産において世界第三位の米国ヘッジファンドである、ポールソン・アンド・カンパニーは、金関連の投資が大きな牽引力となり、今年も2ケタ台の収益率を確保するとのこと。
企業の合併、買収や倒産に関連して投資を行う、同社の旗艦ファンドである「アドバンテージ・プラス」(運用資産額90億ドル)は、9月には11%下落していたが、12月に入り10日間で10.2%増加し、年初来14.3%増となっている。
「クレジット・オポチュニティー」ファンドの運用資産は、年初からは16.5%増加し、米経済とその先行きに投資を行う、「リカバリー」ファンドも19.4%増加している。
それに対し、金鉱株、デリバティブ(金融派生商品)、金地金へ投資を行う「ポールソン・アンド・カンパニー・ゴールド」の運用資産は、約35%増えている。注目すべきことは、同社他のファンドもまた、全体の3分の1が金価格に連動する金上場投資信託(ETF)などへ投資しており、ポールソン氏が自社ファンドを利用して運用する個人投資のかなりの額もまた、ほぼ全て金ETFで占められていることだ。
ポールソン・アンド・カンパニーは公表していないが、ある投資家によると、それぞれのファンドの金ETFの残高は、「アドバンテージ・プラス」で33%、「リカバリー」で38.5%、「クレジット・オポチュニティーズ」でも38%増加しているとのこと。
HSBCのNerbrand氏のチームによると、金投資は、今日の世界のポートフォリオにおいて、0.14%に満たないとのこと。そのため、このチームは、この割合が増加することによって、金価格は著しく上げることになると予測している。また、リスク管理に重点を置いた場合、今後10年間に金への投資の比重は高まるであろうとも予測している。
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