現実的なリスクのヘッジに
初心者にも分りやすい金のブログとして、経済アナリスト、そして金市場の第一人者の豊島逸夫氏にも推薦されている「はじめての金読本」で、金保有の第一の役割をリスクヘッジと考え、将来起こりうるリスクについて解説しています。

長くお読みの読者にはお分かりかと思いますが、金読本は、金保有の第一の役割を、将来のリスクに対するヘッジと考える立場を取っています。
では、そのリスクとはどのようなものか。
日本が国家破綻するリスク、などと言うつもりはありません。もっと身近で現実的なリスクを想定した方が賢明でしょう。
たとえば将来受け取る年金が目減りするリスクがあります。いま実際に金を買っている多くの人は、まず間違いなく年金の将来に不安を抱いているはずです。日本は先進国のなかでも頭抜けて少子高齢化が進んでいます。働いて年金の元手を払う人口が減りつつある一方、リタイアして年金を受け取る人が増えています。このまま行けば将来受け取る年金が目減りして当然で、女性の社会参画が求められつつある理由もここにあります。
たとえば将来インフレが起きるリスクがあります。サブプライム・ショックの後遺症から立ち直れない米国も、欧州も、そして日本も中国も、まるで足並みを揃えるように金融緩和に動いています。どこもかしこも景気が落ち込んでいますから、短期的にはインフレは起こりにくいかも知れませんが、中長期的に見た場合には、食糧資源や鉱物資源の価格が今後、上昇していく可能性は十分にあります。つまり貨幣価値の目減りが起こり得るということです。
さらに円が将来大幅に安くなるリスクだって当然あります。バブル崩壊後に膨張し返済不能になりつつある国の借金、成長著しい新興国に市場を奪われつつある製造業、少子高齢化の進行で弱まりつつある社会や経済の活力などで、将来的に為替が円安に大きく振れる可能性は十分あります。もちろん為替相場は相対的なものですから、欧米先進国も中国・インドなど新興国も元気がない現在、そうそう易々と円安が進む可能性は低いとは思いますが。
こうした現実的に起こりうるリスクに備えて、慌てず騒がず資産の一部を少しずつ金に置き換えていくのが、本来の金保有の在り方だろうと金読本は考えています。
最後に断っておきますが、しっかり働くことが人生の第一義。金保有はあくまでも将来不安に備える、サポート役にひとつに過ぎませんから、金投資にうつつを抜かすような羽目には陥らないように。
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