中国の大手商銀が金販売を本格化する
日経新聞は10日、中国の大手商業銀行が金の販売を本格化していると伝えた。
中国国内最大手の中国工商銀行は上海など大都市で今秋に出店を始めた金専門店を2011年中に中国国内に11店舗増やすとのこと。また、中国銀行が金の専門組織を設置したほか、中国建設銀行も金の販売に力を入れる。
中国工商銀行は、今年9月に上海、北京、広州など5箇所に直営ゴールドショップを同時オープンさせた。上海のフラッグシップ店は、元デパートのフロア400坪を使った大きな金専門販売店舗であるとのこと。このオープニングイベントに出席したワールドゴールドカウンシルの日韓代表の豊島逸夫氏は、このようにブログで語っている。
これらの金の専門店は初心者向けのアドバイザーを配置し金地金などを販売する。国有銀行の信用力を生かし顧客層を広げる。同銀は昨年9月9日に貴金属部を設立。全国の約9千の支店で金の投資口座などを扱っているが、早期に8割増の約1万6千店に増やす計画だ。毎月定額を積み立てる方式で金を購入する「純金積立」も始めた。
中国銀行は9月に貴金属部を開設。個人向けの金地金の販売などに力を入れる見通し。中国建設銀行も一般向けの広告などに取り組んでいる。各商銀が金の販売を強化する背景には、個人の投資を通じて金を国内に備蓄する中国政府の狙いもあるとみられる。
国際調査機関、ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)などの調べでは、今年7~9月期の中国の金需要は前年同期比14%増の146トンと過去最高。中国の需要量はインドに次ぐ2位でWGCは「現在は年間400トン強の需要が今後10年で倍増する」とみている。
中国人民銀行による公的保有も拡大している。国際通貨基金(IMF)への報告によれば、中国人民銀行による金保有量は9月末時点で1054.1トン。10年前の2.7倍に膨らんだ。
「巨大な人口を抱える中国で金投資が活発になれば、金価格を押し上げる要因になりそうだ。」と日経新聞は解説している。
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