リスク回避のため金相場が1オンス1260ドルまで急騰
連休明け7日の米国金先物相場は、欧州銀行システムと世界景気回復への懸念が強まるなかで上伸、6月につけた過去最高値を上回った。
金現物は1931GMT(日本時間8日午前4時31分)時点で1オンス=1256.90ドル。一時は1259.80ドルの高値をつけた。6日終盤は1249.55ドルだった。
金先物12月限は8.20ドル(0.66%)高の1オンス=1259.30ドルで終了。一時は6月28日以来の高値となる1261.60ドルに上昇していた。
HSBC(ニューヨーク)の金属アナリスト、ジェームズ・スティール氏は「欧州の銀行をめぐる懸念以外に金相場を押し上げた材料は見られない」とロイターニュースに対し指摘した。
世界の景気回復、特に米国や欧州などの先進国の景気回復力への懸念が強まり、金相場は今年に入って約15%上昇している。投資家は混乱の時期に他の資産より価値を維持できる安全な投資先として金塊を選んでいる。
7日は株式が下落する一方で、他の安全な投資先とされるドルと米国債なども買われた。
オリンパス・フューチャーズ(シカゴ)の上級市場ストラテジスト、チャールズ・ネドス氏は「資産配分のシフトが若干あった」と、ウォールストリート・ジャーナルへ述べた。
この日の買いの発端は、欧州の銀行は先の特別検査(ストレステスト)でうかがえるよりも多くのリスクある国債を抱えている可能性がある、とのウォール・ストリート・ジャーナルの報道だった。
投資家はまた、7月のドイツ製造業受注指数が前月比2.2%低下したとの発表にも神経質になっていた。同指数では資本財と輸出向けの減少が目立った。エコノミストは同指数が0.4%上昇すると予想していた。
ドルが上昇しているときの金塊高は、その買いが広範囲であることをうかがわせる。ドル高はしばしばドル建て商品の価格を圧迫する。銅や石油といった産業用商品と違って、金はそれほど密接に指標とつながっていないため安全な投資先と受け止められている。
6月の金相場上昇も欧州の金融システムへの同様の懸念が理由だったが、その後市場は落ち着き、7月に欧州のストレステストの結果が発表されると相場は下落した。
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