金市場ニュース

ファンドの売り vs 庶民の買い

初心者にも分りやすい金のブログとして、経済アナリスト、そして金市場の第一人者の豊島逸夫氏にも推薦されている「はじめての金読本」で、昨今残高を減少させている金ETFと金の現物需要の高さという相反する動きに着目しています。

ETFのSPDR*1の残高の減少が止まりません。減少傾向に転じたのは今年の年初ですから、米国の経済指標改善が背景にあるものと思われます。→SPDRの残高推移はこちらで確認できます。

ETF先物のような決済期限がないこともあり、長期保有のスタンスで購入され積上ってきましたが、さすがにNYダウが史上最高値を更新する環境では、資産配分見直しの波に飲み込まれている模様です。

振り返ってみれば、リーマンショック以降の金価格高騰を演出したエンジンの一つがファンドによる金ETF購入ではありました。強烈な信用収縮で株価が急落するなか、「株式から、米国債へ、そして金へ」と資産配分の見直しが急速に進んだ結果でした。

しかし、その後の度重なる巨大な量的緩和と、シェールガス革命による生産コスト低減期待が、シンクロしてNYダウは上昇を続けています。株価上昇は、上場企業の財務を改善する一方で、ファンドや富裕層の懐を潤しているはずで、配当を求める声がさらに高まっていそうです。

そこにまるで恵みの雨のごとく降り始めたのが、アベノミクス効果による日本株の復調です。かくして流れは「金から株式へ」と大きく反転。金価格に下押しの圧力がかかって当然でしょう。

ところが、先週もお話したように、ガリバーのようなファンドが売る一方で、米国の、日本の、インドの、中国の、そして欧州の庶民が猛烈に買っています。(おそらく新興国中央銀行も。)

ガリバーの売りに真っ向から買い向う世界の庶民。これは今まで見られなかった新しい様相です。あるいは深読みに過ぎるかも知れませんが、ここにマーケットと国民の戦いと同じ構図が、そして深刻な格差拡大が透けて見えるようです。

本日はここまで。

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経済アナリスト、そして金市場の第一人者の豊島逸夫氏にも推薦されている金のブログ「はじめての金読本」より。

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