金市場ニュース

ニュースレター(27/05/2011)金価格1533ドル

週間市場ウォッチ

本日金価格は、ロンドンPM FIXがトロイオンスあたり1533ドルと先週金曜日から2.75%上げています。

今週もまた、欧州のソブリンリスクへの懸念から、金価格が動くこととなりました。

本日のギリシャ与野党首脳が債務危機対処をめぐり行っていた緊急協議は物別れに終わったことが伝えられたこともあり、ロンドン時間午後に金価格は上げることとなりました。また、米国経済指標の4月中古住宅販売成約が、前月比-11.6%と事前予想の-1.0%、前月の3.5%を大きく下回ったことなどからも、ドルは売られ金が買われることにもなった模様です。

昨日ユーロ圏財務相会合の議長を務めるルクセンブルクのジャンクロード・ユンケル首相兼財務相が、「国際通貨基金(IMF)が、ギリシャに来月、次回支援金を供与しない可能性がある。」と発言し、欧州株式相場は総じて下げると同時に商品全般が多少調整で売られることとなりました。

それ以前、昨日ロンドン昼過ぎに発表された、米国5/21までの週の新規失業保険申請件数は、事前予想と前週を上回る42.4万件となったことから、金は買われました。

また、昨日午前中は、中国によるポルトガルのEU債購入意向が伝えられると、欧州債務危機沈静化の見通しからユーロが上げ金が一時売られました。

それに対し、今週初め23日には、先週のギリシャとイタリアに続き、格付け会社フィッチがベルギーも「ネガティブ」に引き下げることを発表し、スペインの地方選挙で与党社会民主党が大敗し、自治体が抱える多額の「隠れ債務」の存在が明らかになる可能性など、財政再建問題の先行きに不透明感も強まり、金が買われ、価格は上昇しました。

同日、中国で発表された経済指標の製造業景況指数(PMI)も、51.1と10カ月ぶりの低水準をつけ、これを受け、ゴールドマン・サックスは、2011年の中国GDP伸び率見通しを10%から9.4%に引き下げるなど、中国の景気が減速することへの懸念も高まりました。

今週はそのような中、ユーロ安とポンド安が進み、ユーロ建ておよびポンド建て金価格は、過去最高値を更新することとなりました。

25日には、ウォールストリートジャーナルで、欧州議会経済通貨委員会が、クリアリングハウスで金を担保として利用することを承認したことが伝えられました。これが好感され、金は買われました。詳細は、下記でもご紹介していますが、弊社市場分析ページへ掲載された記事をご覧ください。

今週の主要経済指標は下記のようになります。

日付

内容

前回

予想

結果

23日

中国5月の製造業景況指数(PMI)

51.8

-

51.1

25日

英国 第1四半期GDP・改定値 (前期比)

-0.5%

+0.5%

+0.5%

26日

米国 5/21までの週の新規失業保険申請件数

40.9万件

40万件

42.4万件

27日

米国 4月中古住宅販売成約 (前月比]

3.5%

-1.0%

-11.6%

BullionVaultニュース

先週のニュースレターでもお伝えしましたが、23日発売の日経ビジネスで「広がる金のネット取引」という記事で弊社が紹介されました。よろしければ、下記のリンクでご覧ください。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20110519/220038/?P=1

今週弊社市場分析ページには、初心者にも分りやすい金のブログとして、ワールドゴールドカウンシル日韓地域代表豊島逸夫氏にも推薦されている「はじめての金読本」よりの記事「金価格の上昇の背景にあるドル離れ」が掲載されました。

同ページの金市場の需要/供給ニュース欄には、「欧州議会経済通貨委員会が、クリアリングハウスで金を担保として利用することを承認」と「上海金取引所で金ETFの導入を計画」が掲載されました。

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ホワイトハウス佐藤敦子は、オンライン金地金取引・所有サービスを一般投資家へ提供する、世界でも有数の英国企業ブリオンボールトの日本市場の責任者であると共に、市場分析ページの記事執筆および編集を担当。 現職以前には、英国大手金融ソフトウェア会社の日本支社で、マーケティングマネージャーとして、金融派生商品取引のためのフロント及びバックオフィスソフトウェアのセールス及びマーケティングを統括。

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