ニュースレター(2014年1月3日)1234.50ドル アジアの現物需要増の観測が金価格を押し上げる
週間市場ウォッチ
今週金曜日のAM Fix価格は、トロイオンスあたり1234.50ドルと前週同価格から1.6%の上げとなっています。
週明け月曜日、欧米はクリスマス休暇後長期の休暇を取る人々も多く薄商いの中、先週の上げの反発でトロイオンスあたり20ドル弱下げることとなりました。
翌火曜日は、ロンドン時間午後に1186ドルまで急落し、現在1213ドルと急騰しました。これは、薄商いの市場で価格が大きく動く環境であるためのようです。
水曜日は、正月休みで世界の市場が閉まっていました。
正月明けの2日木曜日、金価格は急騰し、トロイオンスあたり1220ドルを超えることとなりました。これは、ブルームバーグによると、延べ棒や宝飾品の需要がアジアで増加するとの観測が背景であり、その発端がインド準備銀行(中央銀行)が12月31日に金の輸入規制を一部緩和したことが伝えられたことが要因であるとのことです。
本日金曜日は前日の流れを引き続き、金価格は緩やかに上昇することとなりました。
ブリオンボールトニュース
正月2日に、ブリオンボールト米国市場開発責任者ミゲル・ペレスーサンタイアが、米国著名経済サイト「The Street」で、年明けの金価格上昇についてインタビューを受けました。ここでミゲルはその背景として、トロイオンスあたり1200ドルを割ったことに よる「バーゲンハンティング(安値買い)」であること、また、経済環境に不透明感が残る中、金の「安全資産」の側面としての買いであると述べています。
今週のブリオンボールト市場分析ページには下記の記事が掲載されました。
- ブリオンボールト・リサーチ主任エィドリアン・アッシュの「「大きな政府」が金価格にどのような影響を及ぼしたのか」
- ブリオンボールト米国市場開発責任者のミゲル・ペレスーサンタイアの「米連邦準備制度理事会が100周年を迎えて」
また、今週の主要経済指標の結果と解説は、下記のリンクでご覧いただけます。
なお、昨年12月に行なわれた東京ゴールドフェスティバルが来年2月11日に行なわれます。この参加は無料ですが、定員になり次第締め切りとなりますので、ご希望であれば急ぎお申し込みください。
ここでは、「ゴールドについて学び、ゴールドを体感する”特別な"一日」として、金市場の第一人者、スタンダードバンク東京支店長の池水雄一氏、日 経のマネーセクションにコラムをもたれている経済アナリストの豊島逸夫氏、政治学者の舛添要一氏など著名人の方々がパネリストとして参加されます。この詳 細は下記のリンクでご覧いただけます。
ロンドン便り
新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。
さて、いよいよ2014年が始まりました。今年初めのロンドン便りでは、ロンドンの風物詩となっている新年の花火のショーについてお伝えします。
日本では、新年の始まりは除夜の鐘ですが、英国は、欧米の多くの国がそうであるように、新年の始まりは盛大な花火のショーとなります。今年も、通常のように、ビッグペンの対岸のロンドン・アイ(大観覧車)の前のテムズ川上で素晴らしい花火のショーが行われました。
このショーを見るためにテムズ川沿いに集まった人々は25万人で、この放映をしていたBBCの番組を見た平均視聴者数は1370万人と、昨年一年間で最も視聴者数が多かった番組となったとのことです。
また、今年の花火のショーでは、新たな試みが行われたことも伝えられています。それは、この花火のショーを複数の感覚で楽しんでもらおうというものです。そのため、視覚と聴覚で楽しむ、花火と音楽が調和しているのはもちろんのこと、味覚と嗅覚と触覚でも楽しんでもらうために、林檎とサクランボと苺の味をする霧を作り出し、桃の味のする雪、オレンジの味がする煙を含んだシャボン玉、40キロのバナナ味のコンフェッティ(砂糖菓子の紙吹雪)をロンドン市庁舎からボータフォーンのビルの間で飛ばしたとのことです。
そして、花火のショーを見るためのメイン会場の10万人には、擦ると匂いが出るカードや、LEDのリストバンド、花火のショーで使われた7種の果物味と匂いのお菓子が配られたようです。
今年はこのショーの予算は190万ポンド(約3.3億円)と、昨年から10万ポンド(約1738万円)増加したとのこと。毎年盛大になりつつある花火ショーが、更に進化を遂げた年となったようです。