金市場ニュース

ニュースレター(2013年3月1日)1582.25ドル バーナンキFRB議長の証言が押し上げた金価格が金市場からの資金の流出で押し戻される

週間市場ウォッチ

今週金曜日のPM Fix価格は、トロイオンスあたり1582.25ドルと前週同価格から0.4%上げています。

 週明け月曜日は、週末行われたイタリアの総選挙結果を待つ中、緩やかに金価格が上げることとなりました。これは、イタリア総選挙の開票状況が伝えられる 中、 ユーロ圏が承認する緊縮財政を行ってきたモンティ政権を引き継ぐベルサニ民主党党首率いる中道左派連合が下院を制したものの、上院はべラスコーニ前首相率 いる中道右派連合が握り、今後の政権運営、緊縮財政の先行きに懸念が生まれたためです。

また、米国商品先物取引委員会(CFTC)の報告で明らかとなった、記録的な投機筋による空売りポジションの買戻しによる上げも考えられるようです。昨今の先物市場の動向が金価格に与えている影響については、「 アナリストによると金価格下落は金先物が原因 」をご覧ください。

翌火曜日は、前日のイタリア選挙結果を受けて、金価格が緩やかに上げる中、ロンドン時間午後にバーナンキFRB議長の議会証言が行われると共にトロイオン ス あたり20ドルほど急騰することとなりました。それは、バーナンキFRB議長が、量的緩和による効果はそのコスト(副作用)を上回るものであると強調する など、先週発表されたFOMC議事録で広まっていた量的緩和早期終焉の観測が払拭されたためです。この証言と記者会見の要旨は、「 主要経済指標(2月25日~3月1日) 」をご覧ください。

水曜日は、前日同様に米国FRBバーナンキ議長が下院金融委員会で半期に一度の金融政策報告を行いました。その証言内容は前日とほぼ変わりなかったのです が、質疑応答で、量的緩和効果として「回復は望ましいペースではないもののかなりの速さであり、他の先進国よりも力強い。」とするなど、景気の回復を強調 したことで、量的緩和早期終焉の観測が再び広まることとなった模様で、金価格は下げることとなりました。また、イタリア国債の入札が無事行われたことも、 株価を上げる要因となり、金価格を押し下げることとなりました。

木曜日は、前日同様金価格は下落することになりました。これは、米国の第4四半期GDPが速報では-0.1%であったものが0.1%に修正されるなど、経 済 指標が軒並み景気の回復を示唆するものであったために、株価は上昇し、金価格は押し下げられることとなりました。また、先週から継続して残高を減らしてい る金のETFも価格に影響を与えています。

本日金曜日金価格は、トロイオンスあたり20ドルの幅で大きく動くこととなりました。本日は、中国の2月製造業PMIが発表され、前回と予想を下回ること から株式市場は下げて始まりましたが、ロンドン午後に発表された米国経済指標の月ミシガン大消費者信頼感指数など主要経済指標が予想を上回ることが好感さ れ、株式市場が上げる中、金価格は押し戻されることとなりました。

来週は米国の雇用統計が発表されます。このニュースで市場は大きく動くこととなると予想されますので、弊社フェイスブックとツィッターでもリアルタイムでお届けいたします。

市場のニュース

  • 国際通貨基金(IMF)のデータによると、カザフスタンとロシアが、先月も4ヶ月連続で金を購入していたとのこと。アゼルバイジャンも10年ぶりに金の購入をしたこと。
  • ゴールドマン・サックスが、2013年の金相場の見通しについて、トロイオンスあたり1810ドルから1600ドルに引き下げたこと。2014年について は、 1750ドルから1450ドルに引き下げたこと。これは、2月に入って価格が急落したことと、米国実質金利の上昇を受けたもの。
  • 中国の2012年の金産出量が、11.7%増の403.05トンとなったことが、China Gold Associationの発表で明らかとなったこと。需要は、前年比9.4%増の832.18トン。
  • 金のETFの最大銘柄SPDRゴールドの金保有残高が、先週20日に20.77トン減少と2011年8月以来最大の1日の減少量となったように、2月の減 少量は73.6トンと大幅なものとなったこと。金ETF全体の残高は、2月に前月比3%下げ、2011年1月以来の最大の月間減少量となったこと。
  • 米国のイーグル金貨の販売量が、2月に80,500オンスとなり、前年比283.3%の増加となったこと。また、同銀貨は、3.4百万オンスと、前年比2倍となったこと。

ブリオンボールトニュース

先週末に弊社リサーチ主任エィドリアン・アッシュのパラジウム価格の急落の背景についてのコメントが、米国主要経済サイトのMarketWatchで取り上げられました。この記事全文(英語)はこちらでご覧いただけます。

https://www.marketwatch.com/story/gold-futures-inch-higher-after-selloff-2013-02-22

また、弊社の金投資家インデックスが、スペインの主要経済誌「El Ecomnomista」で取り上げられました。この記事全文(スペイン語)は、こちらでご覧いただけます。

https://www.eleconomista.es/materias-primas/noticias/4626363/02/13/3/Flaquea-el-tradicional-refugio-del-oro.html

さらに、先週は投資信託情報で著名なモーニングスターのイタリア語とフランス語サイトで、債務危機の渦中にいる欧州諸国の金準備を利用して債務返済を行うことに関する記事で、イタリア市場責任者の分析が取り上げられました。この記事は、下記でご覧いただけます。

イタリア語 https://www.morningstar.it/it/news/105425/Un-collaterale-doro-contro-lausterit%c3%a0.aspx

フランス語 https://www.morningstar.fr/fr/news/105646/Une-garantie-en-or-contre-laust%c3%a9rit%c3%a9.aspx

今週市場分析ページには、下記の記事が掲載されました。

また、今週の主要経済指標の結果と解説は、下記のリンクでご覧いただけます。

 

ロンドン便り

 

英国からのニュースとしては、今週イングランド銀行のタッカー副総裁が、市場に資金を引き出すために、マイナス金利の導入を金融政策委員会で議論したこと があると議会証言で述べたことが、 金融市場では話題となっていました。このニュースは、一般の人々を対象にしたBBCの朝の番組でも取り上げられて、一般の人々への影響を細かく解説してい ましたので、かなり刺激的なニュースではあったようです。詳細は、「 イングランド銀行タッカー副総裁が提案したマイナス金利とは」 でもご覧いただけます。

また、本日伝えられていた社会面的ニュースで興味深いのは、5歳の男の子が父親のiPadを借りて使っていて、1700ポンド(約238,000円)分の ゲームを間違ってダウンロードしてしまったというものです。その後、アップルが事情を理解し、返金して難なく終わったのですが、どの家庭にも起こりうるも のとして、人々の興味をそそっているようです。英国の学校では、公立でもiPadを授業で使うなど、教育のために利用する家庭も多いために、必ずしもこの ような機器を使うことを家庭で禁止できない背景があることも確かです。

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資産保護のために金の購入をお考えですか。金の調査団体であり、金現物市場を開拓しているワールドゴールドカウンシル(WGC)が資本参加をし、一般投資家へそのサービスを推薦している、オンライン金取引において世界一の実績を持つブリオンボールトでは、日本のお客様にスイスでの金保管サービスを提供しています。


ホワイトハウス佐藤敦子は、オンライン金地金取引・所有サービスを一般投資家へ提供する、世界でも有数の英国企業ブリオンボールトの日本市場の責任者であると共に、市場分析ページの記事執筆および編集を担当。 現職以前には、英国大手金融ソフトウェア会社の日本支社で、マーケティングマネージャーとして、金融派生商品取引のためのフロント及びバックオフィスソフトウェアのセールス及びマーケティングを統括。

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