金市場ニュース

ニュースレター(2013年2月22日)1576.50ドル FOMCの議事録で量的緩和終焉の観測が広まり金価格が急落

週間市場ウォッチ

今週金曜日のPM Fix価格は、トロイオンスあたり1576.50ドルと前週同価格から2.2%の下げとなりました。

週明け月曜日は、先週一週間春節で休暇であった中国が市場に戻り、アジア時間に金価格は上昇して始まりましたが、その後緩やかに下落することとなりました。

ブルームバーグによると同日の上海黄金交易所での99.99%純度の金の取引高は22トンと記録的水準となったように、アジアの現物需要は高いものの、先週上場取引型金融商品(ETP)を通じた金の保有量が過去7ヶ月で最大の減少となったように、ファンドがリスクオンで金市場から資金を引き上げて、株式市場などへ投資を行っているために、価格は頭が重たい状態となっていました。

翌火曜日は、前日に続けて下げたものの、狭いレンジで取引が行われることとなりました。これは、水曜日に発表される前回FOMCの議事録を待つ中、同日発表されたドイツの2月ZEW景況感調査が、予想を上回る2010年4月以来の高水準であったことから、株価が上昇し、金市場からの資金が引き上げられた模様です。

水曜日は、FOMCの発表を前にロンドン時間下げ幅を広げました。これは、1600ドルを割ったところで、ストップロスが発動するなどファンドの売りが進んだためです。その後、ロンドン時間夜に発表されたFOMCにおいて、毎月行われている850億ドルの資産購入に関して、参加者の意見が分かれたことが明らかとなったことで、量的緩和の早期終焉の観測が広まり、さらに金価格は下げることとなりました。これにより、金価格は昨年7月以来の低水準となり、一週間の下げ幅では、2012年5月以来の大幅なものとなりました。この詳細は、「FEDによる量的緩和終焉の観測から金価格が下落」をご覧ください。

木曜日は、前日の下げの調整で、緩やかに戻すこととなりました。この際、米国指標の2月フィラデルフィラ連銀景況指数が-12.5と大きく下げたことや、2/16までの週の新規失業保険申請件数が、36.2万件と前回と予想を上回ったことなども、これら指標が示唆する米国経済回復の遅れは、量的緩和継続を意味することからも、前日のFOMC議事録で量的緩和の早期終焉の観測が少なからず後退したことも要因ではあるようです。

金曜日は前日の流れで緩やかに金価格は上昇したものの、PM Fix価格が付く午後に上げ幅を戻し、狭いレンジで動くこととなりました。

市場のニュース

  • 上海黄金交易所の99.99%の金の取引高が18日に22トンと、史上最高を記録。
  • 上場取引型金融商品(ETP)の金の保有量が、先週15日に2602.335トンと3ヶ月ぶりの低水準となり、過去7ヶ月で最大の減少となったこと。
  • SPDRゴールド・シェアの残高が、20日に20.77トン減らしたこと。これは、一日の減少量としては、2011年8月以来の大幅なもの。そして、今週一週間で34トン減となったこと。

ブリオンボールトニュース

本日ブリオンボールトは2011年9月以来初めて、金地金を保管場所から引き出し専門市場に返却しました。これは、今週金価格が下落する中で、ブリオンボールトの顧客による売却量が購入量が上回り、その顧客からの売却量が通常弊社において在庫として保有する量を超えたためです。今回引き出した量は、119キログラムですが、ブリオンボールトで保管されている金地金は33トンを超えており、これはあくまでもその1部でしかありません。この引き出しに関しては、弊社の利用規約に従い、ウェブサイトでお知らせしています。

今週弊社リサーチ主任エィドリアン・アッシュが米国経済サイトThis Week in Moneyで、次期イングランド銀行総裁ののマーク・カーニー氏とその政策に関して分析をしています。このインタビュー(英語)は、こちらでお聞きいただけます。

http://talkdigitalnetwork.com/2013/02/this-week-in-money-71/

今週市場分析ページには、下記の記事が掲載されました。

また、今週の主要経済指標の結果と解説は、下記のリンクでご覧いただけます。

ロンドン便り

今週の英国では、先週に続き、南アフリカのブレードランナーというニックネームを持つオスカー・ピストリウス選手の保釈審理がトップニュースで伝えられていました。今回の審理においては、その詳細が事細かに伝えられることから、ニュースの題材には事欠かないこと、さらに、同被告を逮捕した主任捜査官が7件の殺人未遂事件の被告になっていることが暴露されたことから、ドラマのような展開に人々は釘付けになっているようです。

本日ロンドン時間午後に保釈が認められたことからも、しばらくは関係者の話などを含みこの話題がニュースを飾ることとなるようです。

また、一面を飾っているニュースではありませんが、英国の文学賞のブッカープライズの受賞作家であるヒラリー・マンテル氏が、英国王室のキャサリン妃を「瘦せこけていて、マネキン人形のようだ」と評したことに対し、英国キャメロン首相が、インドを訪問中にわざわざマンテル氏の評を強く非難するコメントを出すなど一騒動を起こしていたことです。しかし、この騒ぎの後に、マンテル氏の著書の売れ行きが伸びているとのことですので、彼女にとっては結果的に良い宣伝効果とはなったようです。

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ホワイトハウス佐藤敦子は、オンライン金地金取引・所有サービスを一般投資家へ提供する、世界でも有数の英国企業ブリオンボールトの日本市場の責任者であると共に、市場分析ページの記事執筆および編集を担当。 現職以前には、英国大手金融ソフトウェア会社の日本支社で、マーケティングマネージャーとして、金融派生商品取引のためのフロント及びバックオフィスソフトウェアのセールス及びマーケティングを統括。

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