ニュースレター(2012年6月22日)1565.50ドル
週間市場ウォッチ
本日金価格は、PM Fix価格がトロイオンスあたり1565.50ドルと前週金曜日のPM Fix価格より3.8%下げています。これは、今年3月以来の大きな下げとなります。また、銀価格も大きく下げ、本日の銀Fix価格は26.81ドルと前週金曜日Fix価格から6.5%の下げとなっています。これは、今年最低値となります。
週明け月曜日は、日曜日のギリシャ再選挙で新民主主義党(ND)と全ギリシャ社会主義運動(PASOK)が、過半数を獲得したことから、ギリシャがユーロ離脱することが回避されたとし、アジア時間でユーロが買われ、金が売られ一時急落しました。しかし、その後買い戻され、神経質な動きをしたものの、同日開催されたG20と翌日から開催される連邦公開市場委員会(FOMC)を前に、価格は緩やかに戻すこととなりました。
この間、ロンドン時間にスペイン10年物国債がユーロ設立以来最高値の7.3%を超え、財政維持が困難な危機的水準へと上げ、イタリア10年物国債も6%を越え、ユーロが再び下げることとなりました。
火曜日は、連邦公開市場委員会を待つ中、量的緩和への期待が薄まり、金価格は緩やかに下げることとなりました。また、スペインの短期国債入札も利回りは上げたものの予定調達金額に達したために、質への逃避としての金へ集まりつつあった資金が利益確定売りなどで動いた模様です。
水曜日は、市場注目の連邦公開市場委員会の結果が発表され、政策金利は0.25%と据え置かれ、今月末終了する予定の長期金利を低く抑える目的の金融緩和措置(オペレーションツイストプログラム)を、今年末まで延長し、政策金利については、少なくとも2014年末までゼロ近辺に据え置く方針を維持されました。
これらは、ほぼ市場が予想していた範囲内であったため、発表直後に金価格は上げたものの、その後価格を戻すこととなりました。これは、昨今発表される米国経済指標が景気停滞を示唆していることから、市場が追加量的緩和(QE3)を期待していたところ、QE3の実施がなかったことなどからです。
木曜日、金価格は前日に続き緩やかに下げ続けることとなりました。この要因は、FRBによるQE3が実施されなかったことの落胆からですが、同日発表された主要経済指標が世界の景気減速(もしくは悪化)を示唆するものであったことから、株価やコモディティ価格が下げる中金も売られたためです。ちなみに、その経済指標とは、同日発表された6月HSBC中国製造業PMIが8ヶ月連続で景況感の分岐点50を下回っていること、ユーロ圏の6月製造業PMIも下げ、米国6月フィラデルフィア連銀景況指数も前月のマイナス値を大きくさらに下げることとなったことなどからです。主要経済指標の詳細は「主要経済指標(6月18日~6月22日)」をご覧ください。
その後、ニューヨーク時間に米格付け会社ムーディーズが、金融大手15社を格下げしたことも、売りを進めた要因となっています。
本日は、トロイオンス1561ドルから1571ドルの狭いレンジで動くこととなりなりました。
その他の市場ニュース
- ロシアの中央銀行が、5月に15.5トンの金を金備蓄量に積み増した事。これは、外貨準備高に占めるドル建て資産の比率を下げる目的から。
BullionVaultニュース
今週弊社が、英国主要日刊紙タイムズにおいて、現物資産(SWAG - Silver, Wine, Art & Gold)への投資熱の高まりの記事で、ブリオンボールトが取り上げられました。タイムズ購読者の方は下記のリンクで記事全文(英語)がご覧いただけます。
http://www.thetimes.co.uk/tto/money/article3447099.ece
今週のの市場分析ページには、下記の記事が掲載されました。
- 弊社エィドリアン・アッシュによる「逃避先を求める資産の行方」と「アルゴリズム取引によって動かされる金価格」
- スタンダードバンク東京支店長池水雄一氏の「金はどこで採れるのか」
- はじめての金読本「彷徨える過剰マネー」
また、今週の主要経済指標の結果と解説は、下記のリンクでご覧いただけます。
なお、今週の市場を日本語で解説しているビデオは技術的な問題が発生しましたので、来週月曜日に市場分析ページに掲載させていただきます。
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