ドルには順風、金には逆風
初心者にも分りやすい金のブログとして、経済アナリスト、そして金市場の第一人者の豊島逸夫氏にも推薦されている「はじめての金読本」で、金価格の変動要因のひとつである、ドルとの関係について注目し、ここで解説しています。

金価格の変動要因にはさまざまあるのですが、ドル建て金価格に限って見た場合、いま最大の注目点は「ドルと金の逆相関」でしょう。
「逆相関」などというと難しく聞こえそうですが、ドルと金は反対方向に動きやすいということ。長期の時間軸で見ると、ドルが下がると金は上がり、ドルが上がると金は下がる傾向を持っています。
論より証拠、長期のチャートを見て下さい。
チャートは、ドル建ての金価格(国際金価格)と、ドルindex*1の関係を示したものです。金価格もドルindexも月間平均を取っています。
ドル建て金価格が底打ちしたのは2001年の春、ドルがピークを打ったのが2002年初頭です。以来、ドルは下がり、金は上がって来ました。
2008年の量的緩和第一弾でドルは持ち直すものの、ふたたび下落、金はそこから再び急騰しています。
そしていま、ドルの再上昇と反比例するように金はここまで大きく下がってきているわけです。ドルへの回帰の継続性が注目される所以です。
それはともかく、日本国内に目を転じた場合、金は今後も将来の万一のリスクに備えるヘッジ資産ということに変りありません。いまも着実に進んでいる年金の支給額減少に備え、将来の悪い円安や悪いインフレに備えて、コツコツ買って保有しておきたい長期資産です。
本日はここまで。
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(ドルindexとは)
為替市場における米ドルの動向を示すもので、有り体にいえばドルの総合的な強さを表す指標です。1973年3月を100としています。上のチャートで使用しているデータは、主要6通貨(ユーロ、ポンド、円、カナダドル、スエーデンクローネ、スイスフラン)に対するドルのレートが包括的に指数化(月間のデータを使用)されたもの(出典:米国FRBのwebサイト)。金価格もドル指数もともに物価調整を加味していない名目データを使用しています。
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