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GFMS最新レポート: 2013年の金需要が史上最高となる

2013年の金現物需要が、4957トンと史上最高を記録し、前年比15%増となったことが、トムソン・ロイターGFMS の最新レポート「Gold Survey 2014」で明らかとなった。

昨年29%下げた金価格は、機関投資家が資金を引き上げたことが要因とし、2013年の金市場におけるセンチメントの変化として、このレポートでは2つの特筆すべき点を上げている。

まず第一の点は、株式市場が史上最高値を更新し、量的緩和の終焉が予測される中で国債金利が上昇し、機関投資家が金利を産まない資産クラスから資金を動かしたこと。

機関投資家の資金流出は、2013年1月1日に2698トンあった金ETFの残高が、年間で880トン減少したことからも明らかに見られた。ちなみに、金ETFの残高は、この金融商品が開発された2003年以来、初めて減少したことになる。

そして、第2の点は、金価格の急落により小売の金需要が急増したこととしている。

価格に敏感な中国、インド、南東アジア、トルコ、中東では、価格が急落した2013年の第2四半期に記録的な需要となり、2013年の中国における投資目的の金地金の需要は45%増で360トンとなるなど、東アジアの国々においては、貯蓄と金融不安に対するヘッジの役割として金の位置付けが確固としたものとなったとしている。

そして、欧米(West)の機関投資家が資金を金市場から動かす中、アジア(East)の需要が急増し、大量の地金が世界を動いたこととなった。その量は、前年比25%増の2340億ドル相当の価値となった。

そして、欧米機関投資家が必要としなくなった金現物を、需要の高さから中国がそのまま引き取ることとなり、2013年後半に金先物において逆鞘状況を生むこととなった。また、金地金の鋳造できる量の制限から、地金を鋳造し配送するまでの日数が長くなり、中国におけるプレミアムが急騰することとなったと追記している。

需要と供給の主要な点は下記を上げている。

供給

  • 金鉱産出量は、前年比6%増の史上最高の3022トン。
  • 全てを含む産出費用が27%増のトロイオンスあたり1620ドルとなり、減価償却費を除くと1205ドル。
  • 世界のリサイクル量は、ドル建て金価格の下げから、過去6年間最低で、前年比22%減の1280トン。

需要

  • 宝飾品と投資目的地金の需要の高さは、工業用の需要の下げを補い、中央銀行の需要にも助けられ、需要総量は15%増となった。
  • 宝飾品の需要は、価格の下げで過去6年間で最高となり、前年比18%増の2361トンとなった。
  • 工業用需要は、電子機器産業が費用削減を行う中、2%減となった。
  • 現物地金需要は、中国とインドを筆頭にアジアの需要が急増し、史上最高を記録し、前年比33%増の1337トンとなった。
  • 公式金貨鋳造が増加し、記録的水準の297トンとなった。
  • 公的機関によるネットの需要は25%減少したものの、歴史的には高い水準を保った。
  • 金鉱会社がヘッジ取引を解消したことで、48トンの需要が生まれた。

ブリオンボールト社のリサーチ部門は、オンライン金取引所有サービスを提供する世界有数の英国企業ブリオンボールトの、リサーチ・ダイレクターのエィドリアン・アッシュ、日本市場担当ホワイトハウス佐藤敦子を含む国際市場担当者によって構成されています。

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