Tokyo Gold Festival 2012
スタンダードバンク東京支店長の池水雄一氏が、「池水雄一のゴールドディーリングのすべて2」で、先週末東京で行われたTokyo Gold Festival 2012についてレポートしています。
12月2日日曜日にTokyo Gold Festivalというゴールドのイベントが品川のコクヨホールでありました。今週はこれに関してレポートしましょう。
そもそもこのイベントは2011年に行われた「コモフェス」に続いて今年も、というときに今年はやはり「ゴールド」をメインでやろうということになり、 どうせなら「ゴールド」に関係する業界すべてに声をかけて、このフェスにくればゴールドの持ってる側面がすべてみれるようなお祭りにしようという意気込み で企画されたものです。取引所、鉱山会社、商品取引員、証券会社、信託銀行などの後援および協賛を得て開催されました。定員は300名でしたが、一般申し 込み受付二日目にして満員御礼になりました。プログラムおよび後援・協賛企業は以下のweb siteで見ることができます。
今年の様子から考えると定員を倍に増やしても十分いける気がしました。ゴールドの啓蒙活動として、大変意味があるのではないでしょうか。そもそもにして これだけのゴールド業界の専門家が一同に会する機会というのはなかなかなく、個人投資家の皆さんが直接話しができるというの機会もより少ないと思います。 そういう意味で個人投資家さんの皆さんにとっても、また専門家の皆さんにとっても投資家の生の声がきけるという意味で大変貴重な機会であるといえるでしょ う。形式としては基本は個人投資家対象で、ゴールド業界の専門家を招いてのスピーチやディスカッションを聞いてもらい、その後懇親会で、直接投資家と専門 家が話ができるという場を設けていました。
第一部はWGC日本代表の森田氏による「資産分散としてのゴールド」。第二部は豊島老師と日経CNBCキャスターの江連裕子さんによる「写真でめぐる世 界のゴールド動向と現地レポート」。ドバイ、シンガポール、ギリシャ、中国などの写真でゴールド事情を説明。第三部には「ゴールドクイズ」。ゴールドコイ ンなどがあたるゴールドに関する会場参加型のクイズでした。僕も聴衆に紛れ込んでがちで取りに行きましたが、残念ながらあえなく敗退。いずれも決勝に残る ことなく終わりました。まじめな問題には答えられるのですが、金にほとんど関係ない問題でやられてました(笑)。そのあとの第四部は「現物」(三菱マテリ アル坂本氏)、「ETF」(三菱UFJ信託銀行古江氏)、「先物」(ドットコモディティ吉田氏)、「CFD」(IGマーケッツ証券石川氏)による「広がる ゴールドへの投資方法」。各分野の代表が、その投資方法の有効性を紹介しました。
私の出番は最後のプログラム第五部で、豊島老師とジェニー亀井氏との3人での漫談、ではなく鼎談でした。司会もこれまたいつもの大橋ひろこさん。いつも どおり?まったくの打ち合わせなしのぶっつけ本番。時間は一時間。でもやっぱり三人で一時間は短かったです。ありがたいことに、来場していた人からももう少し長い時間聞きたかったという感想を多数いただき、台本なしの本音トークは聞くほうにとっても悪くなかったようです。しゃべってるほうにしてもこれは結構楽しいです。老師、ジェニー氏ともにいろんな引き出しがあり、懐も深いので、安心して聞いてられます(って俺は聴衆か!笑)。この形をやるのはもはや3回目くらいだと思いますが、ぜひまたもっと長い時間でやりたいですね。
ホールの外には展示・体感ゾーンが用意されており、三菱マテリアルのブースでは非常に興味深いものがありました。ゴールドのラージバー、同じ大きさの 銀、銅、アルミのインゴットを並べて実際に手にとって重さを実感するという仕組みです。ゴールドが重いのは当然と思いますが、ゴールドを持ってからアルミ を持つとまるで軽くて腕が抜けるような感覚に襲われます。「かるっ」と思わず声に出してしまうくらい。やはりゴールドの価値はその重さも大きく関与してい るのではないでしょうか。人間は重たいものに価値を感じるといいますが、これは真理ですね。
ドットコモディティーのブースには本物のゴールドキロバーが置いてあり、それをもって写真を撮ることができます。僕も一枚パチリ。裸で無造作に机に置いてあります。もちろん女性のガードマンさんがすぐそばにいて見ていますが。
ゴールドキロバー欲しくなりました。
その後の懇親会では、たくさんの個人投資家の皆さんと話をすることができました。ちょっと驚いたことに毎朝Bruce Reportを読んでくれている投資家さんが結構いて、いろいろと感想をいただきました。「相場情報ばかりでないから読んでて面白い。ランもグルメもい い」「数字はとても参考になる」「これで相場をはって勝ってる」と幸いにもポジティブな意見ばかり。でもよく考えてみると読むという行為を続けてるってことはポジティブに感じてるからそうしているわけであって、当然といえば当然ですね。読む価値ないと思う人は読んでませんよね(笑)。
ということでこのイベント、しゃべるほうにとってもとても楽しくて有意義なイベントでした。ぜひ、ゴールドといえばこのイベント!、といえるようなもの に育てていきたいと一緒に出演した人々とともに話していました。企画の皆様ご苦労さまでした。そして来てくれた皆様ありがとうございました。今年は残念な がらこれなかった人たちはぜひ来年いらしてください。お待ちしております。
以上
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