個人投資家は、経済の先行きを必ずしも楽観視せず
金投資家インデックスは、個人投資家は経済指標の結果を必ずしも楽観視していないことを示唆しています。
株価は過去5年で最も高く、1月はイラク戦争以来の活況となっています。ここで、エィドリアン・アッシュは、本日発表された、ブリオンボールトがまとめている金投資家インデックスの1月の数値について解説しています。
ブリオンボールトの44,800のユーザの取引データを基にまとめられたデータによると、欧米の個人投資家は1月も継続して金を購入したものの、より緩やかなペースでした。
金投資家インデックスは、ブリオンボールトの金・銀市場における購入者と売却者の月間のバランスを測るものであり、昨今の欧米の堅調な株価から見られるように、個人投資家が経済や金融関連のニュースにどのように反応しているかを見ることができるものです。
英国のFTSEや米国ダウジョーンズが過去5年間で最高値を付けるという、市場の高揚感とは異なり、危機時の保険という位置付けで購入が続けられていることからも、2013年の経済見通しを必ずしも楽観視をしていないようです。
金投資家インデックスは、世界最大の個人投資家向けオンライン金投資サービスを提供するブリオンボールトの、月間で金を積み増した購入者と、保有量を減らした売却者の差を算出し、購入と売却が一致した際の数値を50と設定したものです。
そのために、この指標はそれぞれの月に、個人投資家が金投資に対して強気であるのか、弱気であるのかを示唆するものとなります。それによると、2013年1月は、1989年以来最高の伸びを見せた米国株価に相対し、ドル建て価格と金投資家インデックスが共に下げることとなりました。
金市場のアナリストは、2013年の金相場予想を下げる中、ブリオンボールトにおいては、先の数値は、個人投資家は、より緩やかなペースであるものの金を購入することを続けていることを表していると見ています。
1月の金投資家インデックスは、6ヶ月間上昇し12月に58.3を記録した後、1月は54.9へと下げることとなりました。
貯蓄者の経済の先行きに関する不安は、このインデックスが12ヵ月で最高値に達した2012年の後半に比べ、少なからず解消されたかもしれません。しかし、今後また発生しうる危機よりの長期間にわたる資産保護の必要性は、ブリオンボールトの89%のユーザーが居住する英国、米国、ユーロ圏の一般の貯蓄者の中では明らかに継続しています。
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