キプロス問題が金投資へと向かわせる
先月、キプロスの金融支援策が個人投資家を金購入へと向かわせたが、金投資への傾向を表すブリオンボールトの最新の金投資家インデックスは、3ヶ月連続で下げることとなった。ここで、ブリオンボールトのリサーチ主任エィドリアン・アッシュがその背景を分析をしている。
オンライン金投資サービスで、世界最大手のブリオンボールト社のユーザーの金購入者と売却者のバランスを表す3月のインデックスは53.3と、先月の54.4を下回った。
この数値が50となった場合、購入者と売却者のバランスが完璧に取れていることを意味する。金投資家インデックスは、2011年9月に71.7と最高値を記録し、昨年12月は58.3と、過去12ヶ月で最高値となった。
キプロスの金融支援策が発表された3月半ばに、金投資への興味の高まりが顕著となった。これは、昨今金投資への緊急性が失われた傾向と相反するものだ。多くの貯蓄者が、引き続き政府と銀行を信用する中、最悪のケースに備える必要があると考える貯蓄者が増加している。キプロス問題は、銀行貯蓄の信用リスクを認識させると共に、現物金地金への投資が、このような信用リスクを持たないことを再認識させるものとなったようだ。
これを表す、キプロス金融支援策発表後のブリオンボールト顧客動向データをまとめると下記のようになる。
- キプロス議会に否決されたキプロス金融支援策が発表された週末は、24時間取引が出来るブリオンボールトの金取引で、最も取引量の多い週末となった。
- 翌月曜日(3月18日)は、口座を開設し資金を送金した新規ユーザーが、2012年1月以来最も多い日となった。
- 3月16日から24日の週は、2013年の平均的週の取引量と比べて78%増となった。
- この週、スペインとイタリアからの新規ユーザー数は、2013年の平均的週の新規ユーザー数の167%増となった。
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