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金価格ディリーレポート(2024年3月25日)金価格が史上最高値の水準を維持する中で、中国の金需要は増加しインドの需要は減少

貴金属の世界最大の消費市場である中国の民間の需要が、上海への新規地金輸入のインセンティブがひと月ぶりの最高値に上昇し需要の高まりを示す中で、金価格は月曜日に前週のすべての主要通貨でつけた史上最高値を多少下回る水準を維持していました。
 
月曜日午後3時のロンドンの世界指標で、ユーロ建てで過去最高値を更新する中で、ドル建てのスポット金価格は、先週の 日中取引価格の史上最高値2222ドルから金曜日に下落した後、0.5%上昇しトロイオンスあたり2175ドル前後を推移していました。
 
本日上海黄金交易所の午後の金指標価格は0.1%上昇し、1グラムあたり512円と、前週木曜日に記録した中国卸売市場の史上最高値を2円のみ下回る水準となっていました。
 
歴史的にトロイオンスあたり平均8ドル程度であった上海黄金交易所のプレミアム(事実上、輸入業者が海外で金を購入し、中国に持ち込む際に提供されるインセンティブ)は、先週の平均22ドルから上昇して42ドルと4週間ぶりの高水準となっていました。
 
上海黄金交易所の人民元建て価格とその価格とロンドン指標との差 出典元 ブリオンボールト
 
本来ほとんどの新興国では、一般家庭の金需要は価格に敏感で、価格が上昇すると新規購入を減らす傾向にあります。
 
しかし、今回の金価格の上昇は、「中国の金に対する意欲を損なわせていない」とある現地トレーダーは ロイターに語っており、近年株式市場、不動産、そして貯蓄金利が低下する中で、 若い貯蓄家が中国の世界有数の金需要の大きな原動力になっていると報告されています。
 
2月初旬の5年ぶりの安値からほぼ10%まで回復した中国の株式市場は、月曜日には0.5%安となり、前週欧州ストックス600指数が9週連続の上昇を記録し、米国の主要3指数も全て史上最高値を更新したの後に、世界の株式市場も全般下げていました。
 
中国国家統計局が今月発表したデータによると、2月も中国の住宅不況は続き、新築住宅価格は8カ月連続で下落していました。
 
中国中央銀行は今月、2月の過去最大の引き下げに続き、基準貸出金利を過去最低水準に据え置いていました。
 
中国人民銀行(PBOC)の玄昌能副総裁は先週北京で行われた記者会見で、「中国の金融政策には十分な余地があり、豊富な政策手段の準備もあり、 預金準備率をさらに下げる十分な余裕がある。」と述べていました。
 
中国とは対照的に、金地金消費国世界大2位のインドでは、金価格の上昇に伴い、金需要は大きく減少しており、国内の金価格は前週、税金と関税を含めた10gあたり66,943ルピーと過去最高を記録していました。
 
そこで、先週現地のディーラーは、トロイオンスあたり38ドル相当と、ここ1年で最もディスカウントした価格を提示していました。
 
トロイオンスあたりの英国ポンド建て金価格は、金曜日のロンドン基準価格の過去最高値である1722ポンド近辺で安定し、欧州投資家向けの地金卸売価格は2008ユーロを超え、再び過去最高値を更新していました。
 
銀価格は、先週の木曜日に3ヶ月ぶりの高値となるトロイオンスあたり25.88ドルをつけた後、先週の4%近い下落幅を縮小し、0.2%上昇の24.68ドル前後を推移していました。

ホワイトハウス佐藤敦子は、オンライン金地金取引・所有サービスを一般投資家へ提供する、世界でも有数の英国企業ブリオンボールトの日本市場の責任者として、セールス、マーケティング及び顧客サポート全般を行うと共に、市場分析ページの記事執筆および編集を担当。 現職以前には、英国大手金融ソフトウェア会社の日本支社で、マーケティングマネージャーとして、金融派生商品取引のためのフロント及びバックオフィスソフトウェアのセールス及びマーケティングを統括。

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