金価格ディリーレポート(2021年2月15日)株価とコモディティ価格が上昇する中でプラチナが6年ぶりに1300ドルを超える 月曜日, 2/15/2021 17:47 プラチナ価格が月曜日に6年を超える期間の高値を記録しました。 この間、新型コロナウィルスのワクチン接種の順調な進行による楽観的な見方や米国の追加経済対策から、コモディティ価格と世界の株式が史上最高値を付けていました。 また、原油価格もイエメン内戦でイランが支援する武装組織フーシと戦うサウジアラビア主導の有志連合軍が、フーシが発射した無人機を迎撃したと発表したのを受け、中東で緊張が再び高まるとの懸念が広がり、原油価格は、1バレル60ドルを超える13ヶ月ぶりの高値に急騰しました。 銀価格は、年間需要の60%近くを工業用に使用していることからも、先週1.5%上昇した後、本日昼過ぎまででトロイオンスあたり27.65ドルと1.1%上昇していました。 この間他の貴金属とは対照的に、金価格は0.2%下落してトロイオンスあたり1821ドルへと下げていました。 プラチナは、 年間需要の3分の2を自動車触媒に代表される工業用途であることから、月曜日の昼過ぎまでに4.1%上昇し、2014年10月以来初めてトロイオンスあたり1300ドルを超えていました。この貴金属はすでに先週11%上昇し、年初から22%上昇しています。 アジアの銀行でロンドンの地金市場マーケットメーカーである、スタンダード・チャータードの貴金属リサーチ担当ディレクター、スキ・クーパー氏は、「プラチナ価格は、Covid-19の変異種が南アフリカの鉱山閉鎖の懸念を再燃させたため、サプライチェーンへの懸念からも、好調なスタートを切っていました」と述べていました。 「プラチナは2021年に3年連続で供給不足になる可能性があります」と、貴金属精錬において主要企業であるジョンソン・マッセイ(JM)のリサーチ・マネージャーのルペン・ライサータ氏は先週の新需給予測で述べていました。 JMの分析では、世界市場は2019年と2020年の純需要の4.7%、その後7.4%の供給不足となっていました。 2021年においては需給ともに「V字回復」すると予測されていますが、昨年のロックダウンの際は鉱山や自動車工場の一時的な閉鎖、PGMを含むスクラップの回収に支障をきたし、消費者の新車や宝飾品の購入に打撃を与えていました。 本日、世界第1位のプラチナ鉱山であるSibanye Stillwater Ltd.は、2年前にLonmin Plcを買収した際に買収した南アフリカのマリカナ鉱山の延命化による生産量の増加を検討していると報じられていました。 「 世界経済が回復し、供給が減少する中、プラチナは今後4~5年の間に80%以上上昇する可能性があります」とSibanye (JSE: SSW)のニール・フロンマン最高経営責任者(CEO)は推測しており、月曜日に株式は7%近く上昇していました。 日本の日経平均株価が1.9%上昇し、1990年以来初めて3万円の大台を回復するなどのアジア取引所の急騰を受けて、欧州の取引所における株価も全般上昇していました。 世界第3位の経済大国である日本は、2020年通年の GDP速報値は4.8%減と11年ぶりのマイナス数値であるものの、第4四半期は年率換算で12.7%と2四半期連続のプラス成長であったことが本日発表されていました。 英国は昨年、日本の2倍の速さで縮小しているにもかかわらず、本日ロンドンのFTSE100株価指数は、英国の新型コロナウイルスワクチン接種が1500万人を記録したことから、ポンドが為替市場で強含務中で、1.5%急騰していました。ボリス・ジョンソン英首相はこのワクチン接種数値を「重要な節目」として歓迎していました。 一方で、ジョー・バイデン新政権は先週、ファイザー社とモデナ社との間で、ほぼすべてのアメリカ人成人にワクチンを接種するのに十分な2億回分のワクチン接種の契約を締結していました。 中国をはじめとするアジア市場が旧正月のために休場する中で、本日米国市場も大統領の日を記念して休場となっています。 バイデン大統領の新たな財務長官で前FRB議長のジャネット・イエレン氏は金曜日、財務長官として初めて臨む 7か国財務大臣・中央銀行総裁会議(G7)で、「今こそ大きく行動を」と景気回復を後押しするためにさらなる財政出動が重要だと訴えていました。 バイデン大統領は、先週彼の前任者ドナルド・トランプ氏を無罪評決とした上院弾劾裁判中も、彼の1.9兆ドルの追加経済対策のための超党派の支持を求め続けていました。