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金価格ディリーレポート(2020年7月27日)米中関係悪化とドル安でドル建て金価格が9年ぶりの史上最高値を付ける中、40年ぶりに日本円建てでも記録更新

ドル建て価格が月曜日に2011年以来の最高値を更新し、さらなる上昇を見せることとなりました。

これは、米中関係悪化への警戒感が高まる中、ドルが2年ぶりの低さへ下げ、Covid-19の感染拡大が世界的に広がっていることが背景となりました。

金価格はこの間、ポンド建て、ユーロ、中国人民元、インド・ルピーを含むほぼすべての主要通貨でも史上最高値を更新していました。

なお、主要通貨で唯一史上最高値を更新していなかった日本円も、本日gあたり6594円を付け、40年ぶりに前回の記録を塗り替えています。

ドル建て金地金現物価格は、本日ロンドン昼過ぎに先週終値から2.4%急騰し、トロイオンスあたり1945ドルを付けて、9年前の史上最高値1920ドルを超えて更に上昇していました。

世界の主要株価指数がテクノロジー株が集まるナスダックを除き、年初からフラスのリターンを出せない中で、金は既に28%近く上昇しています。

ポンド建て金価格は、2営業日連続で史上最高値を更新し、トロイオンスあたり1514ポンドを付けていました。

また、ユーロ建て金相場も、トロイオンスあたり1660ユーロと先週金曜日の最高値を再び更新していました。

「これは、ドルへの疑問が背景であることは明らかです。それでは、ドルへの信頼が失われたのであれば、一体何を信じることが得きるのでしょうか?」とWestpacのマーケットストラテジストでグローバルヘッドのRobert Rennie氏は問いかけています。

「金が地政学上の緊張が強まり高まるリスクに反応している市場の唯一の投資資産です。」と続けています。

米国と中国の関係は、週末に米国がサンフランシスコ領事館に隠れていたとし、また中国の軍関係者と見ている、リサーチャーが逮捕されたことで、更に緊迫したものとなっています。

これは、米国が中国にヒューストンの領事館を封鎖することを命じ、トランプ政権が25都市に広がるスパイ網の中心であったと主張した後のことです。

また、本日中国は先の報復措置として四川省の成都市の米国の領事館を管理下に置き、世界最大と第2の経済国の関係の悪化が決定的となりました。

なお、世界最大の金消費国の中国における金価格は、本日4営業日連続で再度最高値を更新し、gあたり426.77人民元を付けていました。しかし、上海黄金交易所の価格とロコ・ロンドンの価格の差は、先週のトロイオンスあたり33ドルのディスカウントから更に広がり、38ドルと中国での需要の低さを示していました。

米国における感染者数は、日曜日に62,000人と記録を更新し、フロリダ、テネシー、アリゾナ州では、100万人あたりの新たな感染者数が記録となっていました。

そして、中国とスペインも感染第2波を経験し、香港は2人以上の集まりを禁止し、世界で最も感染者数増加が見られているインドにおいては、先週感染者数が20%増の140万人を記録していました。

「この最近の(金の)動きは、米国で起きているようにCovidの感染拡大が背景となっている。これによる経済回復は、数週間前に人々が予想していた以上に長く、困難なものであることを改めて認識したことからです。」とニューヨークのVanEck社のファンドマネージャーのJoe Foster氏は述べています。

「ドルは弱含んでおり、銀が動き始めたことからも、投機的資金も市場に入ってきているのでしょう。」と続けています。

銀価格は、本日昼過ぎに8%急騰し、トロイオンスあたり24.58ドルと、再び7年ぶりの高値を更新していました。これは、先週17%という週間の上げを付けた後です。そして、年初からは36%高、更に3月の11年ぶりの低値からは、111%の上げ幅を見せています。

この銀の勢いで、金銀比価は81を割り、2年ぶりの低さに銀の金に対する割安が緩和されていました。

ホワイトハウス佐藤敦子は、オンライン金地金取引・所有サービスを一般投資家へ提供する、世界でも有数の英国企業ブリオンボールトの日本市場の責任者として、セールス、マーケティング及び顧客サポート全般を行うと共に、市場分析ページの記事執筆および編集を担当。 現職以前には、英国大手金融ソフトウェア会社の日本支社で、マーケティングマネージャーとして、金融派生商品取引のためのフロント及びバックオフィスソフトウェアのセールス及びマーケティングを統括。

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