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金価格ディリーニュース(2026年10月12日)金価格、約10年ぶりの長期下落が続く ― トランプ氏のロシアとの合意にもかかわらずディーゼル価格は上昇

 

金価格は月曜日、原油価格の上昇とディーゼル価格の反発を受け、それまでの上げ幅を失って下落に転じました。トランプ米大統領は、ロシア産ディーゼルに対する制裁の緩和や、ロシアとウクライナの間で「エネルギー停戦」が成立したとする発表によって、エネルギー市場の沈静化を図っていました。

ロンドンの金現物価格は、月曜日の昼過ぎまでに0.3%下落し、トロイオンスあたり4174ドルとなりました。ロンドン午後の指標価格を基準とするドル建て金価格は、前週までに7週連続で下落していました。

これは、トランプ氏が初めて米大統領選に勝利した2016年末以来、最も長い金価格の週間連続下落となります。

一方、主要通貨に対する米ドルの価値を示すドル指数は、18か月ぶりの高水準付近で横ばいとなりました。米国の債券市場はコロンブス・デーの祝日で休場でした。

「中東で緊張が続き、原油価格が押し上げられる中、金は引き続き下落圧力にさらされています」と、ドイツの貴金属精錬大手ヘレウスは最新の週次レポートで述べています。

ブレント原油先物は、ロンドン時間の月曜日昼過ぎまでに1.3%上昇しました。イランが支援するイエメンのフーシ派が、死者を出した土曜日のリヤド空港への攻撃について犯行声明を出し、さらに世界最大の石油会社サウジアラムコの主要施設2か所も攻撃したと主張したことで、原油供給への懸念が強まっていました。

日曜日にサウジアラビアの空港が再び攻撃されたことに加え、トランプ氏がサウジアラビアによるフーシ派への攻撃に米国も加わる可能性を示唆したことで、紛争拡大への懸念が強まっています。米国とイスラエルによるイランとの戦争がホルムズ海峡を通る海上輸送に支障をもたらし始めて以降、ディーゼル価格は急騰していました。

米国のディーゼル先物価格も月曜日に反発しました。中東情勢の緊迫化によって供給懸念が再び高まり、金曜日に3%下落して1ガロンあたり4.74ドルとなった際の下げ幅の一部を取り戻しました。

2021年1月からも金価格とディーゼル価格の推移 出典元 LBMAとFREDのデータからブリオンボールトが作成

金曜日のディーゼル価格の下落は、トランプ大統領がロシア産ディーゼルに対する制裁緩和を発表したことを受けたものでした。この措置に先立ち、ディーゼル価格の上昇と、来月の中間選挙で民主党が勝利する可能性を示す世論調査の動向との間には、密接な関連が見られていました。

その後、トランプ氏は週末にロシアとウクライナの間で「エネルギー停戦」が成立したと発表しました。しかし、ロシア政府はこれを確認しておらず、ウクライナ政府も驚きを示しました。

トランプ氏とロシア政府とのディーゼル供給合意では、米国および世界市場に直ちに30万トン超を供給し、その後11月に50万トン、12月に100万トンを供給することが想定されています。

米財務省は、2027年4月7日までロシア産ディーゼルの輸入を一時的に認めました。30万トンの供給は約224万バレルに相当しますが、米国の運輸部門だけで消費するディーゼルの1日分にも満たない量となります。米エネルギー情報局によると、同部門の2025年の消費量は日量平均294万バレルでした。

7月には、米国とイランの停戦とペルシャ湾からの出荷の部分的な回復を受けて原油価格が下落し、ディーゼル価格も一時的に低下しました。しかし、精製施設の操業障害は続き、9月のニューヨーク港の現物価格は、ロシアによるウクライナ侵攻後の2022年に記録した月間平均の最高値を上回りました。

その後も、ウクライナによるロシアの製油所への攻撃と、ロシア政府による燃料輸出規制が、世界の供給を引き続き制約しています。

需要の3分の2を産業用途が占め、その中心が自動車の排ガス浄化触媒、特にディーゼルエンジン向けの触媒であるプラチナは、月曜日午前に0.3%上昇し、トロイオンスあたり1692ドルとなりました。ただし、依然として7週間以上ぶりの安値付近にとどまっていました。

プラチナと同じ白金族に属するパラジウムは、最終用途の需要の8割を大きく超える割合を、ガソリンエンジンの有害な排ガスを減らす自動車触媒が占めています。その価格は、前週水曜日に2025年9月以来の安値を記録した後、月曜日には0.2%上昇し、トロイオンスあたり1156ドルとなりました。

年間需要の約60%を産業用途が占める銀は、月曜日の昼過ぎまでに0.9%上昇し、トロイオンスあたり60.75ドルとなりました。

この銀価格の上昇に先立ち、銀は3週連続で週間下落を記録し、ロンドンの指標価格を基準に9週間以上ぶりの安値となっていました。

銀は前週までに3週連続で下落し、ロンドンの指標価格では過去9週間余りで最も低い水準となっていました。

先週イタリアのソレントで開催された今年のLBMA/LPPM年次貴金属会議の参加者は、2027年10月にオーストリアで開催される次回会議の時点で、金価格がトロイオンスあたり5113.10ドルとなると予測しました。銀は97.40ドル、プラチナは1913.50ドル、パラジウムは1415.70ドルと予測しています。

 

ホワイトハウス佐藤敦子は、オンライン金地金取引・所有サービスを一般投資家へ提供する、世界でも有数の英国企業ブリオンボールトの日本市場の責任者であると共に、市場分析ページの記事執筆および編集を担当。 現職以前には、英国大手金融ソフトウェア会社の日本支社で、マーケティングマネージャーとして、金融派生商品取引のためのフロント及びバックオフィスソフトウェアのセールス及びマーケティングを統括。

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