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西欧の金購入傾向がアジアに近づく

過去35年で最大の下げ幅を記録した2013年11月に、ブリオンボールトの顧客は金を購入していたことが明らかとなりました。ブリオンボールトのリサーチ主任エィドリアン・アッシュが、先月の欧米個人投資家の傾向をここで解説しています。

先月は、1978年以来の最大の下げとなりました。そして、1983年以来の四半期最大の下げともなりました。しかし同時に、金投資家インデックスでは、6月以来の3ヶ月間平均値では最も高い水準となり、個人投資家の金現物購入が増加したことも明らかとなりました。

ブリオンボールトの金投資家インデックスは、投資家心理を表す指標であり、消費家へのアンケートを基にされているものではなく、世界で最大のオンライン金投資サービス提供会社の5万人の個人投資家によって、実際に行なわれた売買の傾向を表しているものです。

これは、ブリオンボールトを利用する顧客の、月間の購入者数(金保有量を増加させた顧客数)と売却者数(金保有量を減少させた顧客数)のバランスを計ったものです。そのため、金投資家インデックスが50である場合は、月間の購入者数と売却者数が完璧に一致したことを示します。

この計算方法詳細に関しては、ロンドン貴金属市場協会が発行する2013年春号の雑誌の記事をご覧ください。

先月11月のこの数値は54.0と、過去6ヵ月で最高となった10月の54.3から少なからずも下げることとなりました。

しかし、なぜ、このように購入傾向が続いているのでしょうか。先月は、ドル建てにおいては1978年以来の最大の下げ幅を記録しました。また、ポンド建てにおいては1981年以来の下げ幅となっています。しかし、ブリオンボールトの顧客は、この機会を利用し、2013年前半の価格急落時と同様に、売却よりも購入することを選択していたのです。

欧米の個人投資家(ブリオンボールトの顧客は89%が北米と欧州に居住)は、価格下落時に購入するという、伝統的に金購入熱が高いアジアの投資傾向をたどり始めているのかもしれません。

ブリオンボールトの顧客は、重量においても購入量が売却量を上回っています。実際、今年4月から6月までに売却された1.2トンは、その60%が再度購入し保管されており、現在ブリオンボールトで保管されている金総量は、32.5トンとなっています。これは、多くの中央銀行の金準備高を上回るものです。

11月は10月同様に、ブリオンボールトの顧客においては、購入者数が売却者数を2対1の割合で上回っています。

西欧の個人投資家は、価格の下落時に金を購入しています。そして、2013年は、彼らにその機会を十分に与えているようです。

エィドリアン・アッシュは、ブリオンボールトのリサーチ主任として、市場分析ページ「Gold News」を編集しています。また、Forbeなどの主要金融分析サイトへ定期的に寄稿すると共に、BBCに市場専門家として定期的に出演しています。その市場分析は、英国のファイナンシャル・タイムズ、エコノミスト、米国のCNBC、Bloomberg、ドイツのDer Stern、FT Deutshland、イタリアのIl Sole 24 Ore、日本では日経新聞などの主要メディアでも頻繁に引用されています。

弊社現職に至る前には、一般投資家へ金融投資アドバイスを提供するロンドンでも有数な出版会社「Fleet Street Publication」の編集者を務め、2003年から2008年までは、英国の主要経済雑誌「The Daily Reckoning]のシティ・コレスポンダントを務めていました。

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