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価格暴落が欧米の個人投資家の金投資熱を高める

最新の金投資家インデックスは、金購入者が急増したことを明らかにしました。

金の長く続く強気市場は終わったのでしょうか。それでは、この価格水準の金投資熱の高さはどのような意味を持つのでしょうか。ブリオンボールトのリサーチ主任エィドリアン・アッシュはがここで問いかけています。

今回、機関投資家と個人投資家の金投資へのアプローチの違いは顕著なものとなりました。

機関投資家が金投資の際に利用する金の上場投資信託の残高は、昨年12月の史上最高の水準から17%減少しています。しかし、個人投資家の金投資家への傾向は、過去16ヶ月で最も強気なものとなっています。

金投資家インデックスは、個人投資家向けオンライン金現物投資サービスで世界最大手のブリオンボールトにおける購入者と売却者のバランスを示すものです。そのため、これはアンケートで金投資を希望する人々を調査したという仮定ベースのものではありません。この数値は、金現物をロンドン、ニューヨーク、チューリッヒ、シンガポールで特定保管で保有することを望んだ個人投資家の実際の金投資の傾向を示すものです。

この数値が50である場合は、購入者と売却者のバランスが完璧に一致したことを意味します。2011年9月に最高値71.7を記録した金投資家インデックスは、今年3月に53.3と過去6ヶ月で最低の水準まで下げていました。しかし、33年来の価格の暴落を見た先月4月の数値は58.6と、2011年12月以来の高水準へ達したのです。

それでは、なぜ機関投資家と個人投資家の傾向がこのように異なったのでしょうか。金の上場投資信託のみが、ウォールストリートやロンドン金融街(シティ)における金への傾向が変わったことを示しているのではありません。金先物市場におけるポジションを見ても、金への強気傾向を示すロングポジションは、大規模な投機的ポジションと小規模な投機的ポジションの二つのカテゴリーにおいても減少しています。

 

市場アナリストが機関投資家と個人投資家の投機的ポジションの金投資の傾向を変更させるように主導したとしても、個人投資家はそれに従わなかったのです。人々は将来に懸念がある場合、金の安全資産の側面を信じ金を購入します。そして、4月半ばに金価格が暴落した際にもそれは顕著となりました。

金の魅力は、先月に新たな購入者が急増したことを見ても、消え失せていないといえるでしょう。私が金現物投資家の方々と長年話をして感じることは、彼らにとっては、金は、主要中央銀行の量的緩和、ゼロ金利、膨大な公的債務から起こりうるインフレに備えるためのものであると共に、金融システム上のリスクや信用リスクから逃れることを可能とする手段であることには変わりが無いということです。

現在、金を購入するという、4月半ばに引き起きた大きな流れは落ち着きを取り戻しつつあります。しかし、今回の価格の暴落は、これまで価格が高水準を保っていたために見ることの無かった、欧米の個人投資家の金現物購入への興味の高さを見せつけました。。また、アジアにおける金需要の高さも改めて認識させられるものとなりました。先進国の個人投資家は、機関投資家とは異なり、価格が高騰している時ではなく、下落時に金を購入することを選択したのです。

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資産保護のために金の購入をお考えですか。金の調査団体であり、金現物市場を開拓しているワールドゴールドカウンシル(WGC)が資本参加をし、一般投資家へそのサービスを推薦している、オンライン金取引において世界一の実績を持つブリオンボールトでは、日本のお客様にスイスでの金保管サービスを提供しています。

エィドリアン・アッシュは、ブリオンボールトのリサーチ主任として、市場分析ページ「Gold News」を編集しています。また、Forbeなどの主要金融分析サイトへ定期的に寄稿すると共に、BBCに市場専門家として定期的に出演しています。その市場分析は、英国のファイナンシャル・タイムズ、エコノミスト、米国のCNBC、Bloomberg、ドイツのDer Stern、FT Deutshland、イタリアのIl Sole 24 Ore、日本では日経新聞などの主要メディアでも頻繁に引用されています。

弊社現職に至る前には、一般投資家へ金融投資アドバイスを提供するロンドンでも有数な出版会社「Fleet Street Publication」の編集者を務め、2003年から2008年までは、英国の主要経済雑誌「The Daily Reckoning]のシティ・コレスポンダントを務めていました。

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