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主要経済指標(12月11日~17日)

日付 国名 指標名 前回(修正値) 予想 結果
12日 英国 11月失業保険申請件数 1.78万件(0.89万件) 1.5万件 1.6万件
  英国 ILO式失業率 4.2% 4.2% 4.2%
  ドイツ 12月ZEW景況感調査 9.8% 8.8 12.8
  ユーロ圏 12月ZEW景況感調査 13.8   23.0
  米国 11月消費者物価指数(前月比) 0.0% 0.0% 0.1%
  米国 11月消費者物価指数(前年同月比) 3.2% 3.1% 3.1%
  米国 11月消費者物価指数(コア:前月比) 0.2% 0.3% 0.3%
  米国 11月消費者物価指数(コア:前年同月比) 4.0% 4.0% 4.0%
13日 日本 第3四半期日銀短観・四半期大企業製造業業況判断 9 10 12
  英国 19月月次GDP(前月比) 0.2% 0.0% -0.3%
  英国 10月鉱工業生産(前月比) 0.0% -0.1% -0.8%
  英国 10月鉱工業生産(前年同月比) 1.5% 1.1% 0.4%
  ユーロ圏 10月鉱工業生産(前月比) -1.1% (-1.0%) -0.3% -0.7%
  ユーロ圏 10月鉱工業生産(前年同月比) -6.9% (-6.8%) -4.6% -6.6%
  米国 11月卸売物価指数(前月比) -0.5% (-0.4%) 0.1% 0.0%
  米国 11月卸売物価指数(前年同月比) 1.3% (1.2%) 1.0% 0.9%
  米国 11月卸売物価指数(食品とエネルギーを除くコア:前月比) 0.0% 0.2% 0.0%
  米国 11月卸売物価指数(食品とエネルギーを除くコア:前年同月比) 2.4% (2.3%) 2.2% 2.0%
  米国 FOMC終了後政策金利発表 要旨は下記を参照    
14日 英国 イングランド銀行金利発表 要旨は下記を参照    
  英国 英中銀金融政策委員会議事要旨 要旨は下記を参照    
  ユーロ圏 欧州中央銀行政策金利 要旨は下記を参照    
  米国 11月小売売上高(前月比) -0.1%(-0.2%) -0.1% 0.2%
  米国 11月小売売上高(自動車除く:前月比) 0.1%(0.0%) -0.1% 0.2%
  米国 新規失業保険申請件数 22万件(22.1万件) 22万件 20.2万件
15日 中国 11月小売売上高(前年同月比) 7.6% 12.5% 10.1%
  中国 11月鉱工業生産(前年同月比) 4.6% 5.6% 6.6%
  ドイツ 12月製造業PMI 42.6 43.2 43.1
  ドイツ 12月サービス部門PMI 49.6 49.8 48.4
  ユーロ圏 12月製造業PMI 44.2 49.0 48.1
  ユーロ圏 12月サービス部門PMI 48.7 49.0 48.1
  英国 12月製造業PMI 47.2 47.5 46.4
  英国 12月サービス部門PMI 50.9 51.0 52.7
  米国 12月ニューヨーク連銀製造業景気指数 9.1 2.0 -14.5
  米国 11月鉱工業生産 -0.6% 0.3% 0.2%
  米国 12月製造業PMI 49.4 49.3 51.3
  米国 12月サービス部門PMI 50.7 50.5 51.0

12月13日発表のFOMCの結果とパウエル議長の記者会見の要旨は下記の通り。

  • 主要政策金利を2001年以来の高水準の5.25%から5.5%で据え置くことを全会一致で決定した。
  • FOMC参加者の予測中央値では、今後追加利上げはないとの見通しが示された。予測中央値で追加利上げの見通しが示されなかったのは2021年3月以来。
  • 24年については合計で0.75ポイントの利下げを当局者らは予測。9月時点での予測より利下げペースが急になっている。24年末時点でのFF金利については、予測中央値は4.6%。
  • パウエル議長は会合後の記者会見で、予測はあらかじめ決められた計画ではないと強調し、物価上昇圧力が再び台頭しないようにするため、追加利上げの選択肢を外す用意はないとした。しかし、利下げ開始がいつ適切になるかについて今回のFOMC会合で議論したことは認めた。

14日発表のイングランド銀行の金融政策会合の要旨は下記の通り。

  • 3会合連続で政策金利を5.25%と2008年以来の高水準で据え置いた。
  • 投票権を持つ9人のうち、ベイリー総裁を含む6人が据え置きに賛成。3人が0.25%の利上げが必要と反対。
  • 声明文では今後の利上げ余地を示唆する表現を残し、市場で急浮上する2024年半ばの利下げ観測に対しては慎重な姿勢を示した。

同日発表の欧州中央銀行の金融政策会合の要旨は下記の通り。

  • 主要政策金利を4.5%、銀行が中銀に預ける際の中銀預金金利を4.0%で据え置いた。中銀預金金利は単一通貨ユーロが誕生した1999年以降ですでに最高水準。
  • 声明文では、インフレ率が「再び一時的に上昇する可能性が高い」との文言を盛り込んだ。今後の政策金利の水準と据え置きの期間は「データ次第」で判断し、粘り強く金融引き締めを続ける方針を改めて示した。
  • ラガルド総裁は理事会後の記者会見で「我々は利下げを議論していない」と述べ、市場の早期利下げ観測をけん制。
  • 最新の景気・物価見通しで、インフレ率は24年に2.7%と従来9月時点の3.2%から予想を下方修正し、25年は2.1%で、新たに加えた26年は1.9%と物価安定目標の2%を下回る想定を置いた。

ブリオンボールト社のリサーチ部門は、オンライン金取引所有サービスを提供する世界有数の英国企業ブリオンボールトの、リサーチ・ダイレクターのエィドリアン・アッシュ、日本市場担当ホワイトハウス佐藤敦子を含む国際市場担当者によって構成されています。

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