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リサイクルの金供給量急増予想がされる中で新規鉱山開発が進む

「リサイクルの金の急増と世界の宝飾品と中央銀行の需要の減少は、金価格の急進を停止させる可能性がある」とドイツの貴金属会社のヘレウス社のためのSFAアナリストは述べている。

貴金属コンサルタント会社のMetals Focus社がワールド・ゴールド・カウンシルのためにまとめたリポートによると、今年第1四半期に、リサイクルによる供給量は4%減少していた。また、世界の中央銀行の金の需要は同第1四半期に前年同四半期比8%減となっており、近年世界最大の買い手として、2018年に274トン、2019年に158トンと年間金準備を積み重ねていたロシアは4月以降の購入を控えることを発表している。

しかし、「ロックダウンが解除されることで、金価格が高いうちに換金を望む人々によるリサイクルの金供給量が急増する可能性がある。」とSFAのヘレウス社へのノートはコメントしている。

金消費において世界第2位のインドへの金の輸入が5ヶ月連続で減少し、ロックダウン下にあった4月に前年同月から100%下げて283万ドル相当であったことが、最新のデータで明らかとなっている。

「金の輸入減少により、インドの貿易赤字は昨年の153億ドルから68億ドルへと減少している。」とZeenewsが伝えている。

宝飾店の在庫は「ロックダウンによってほぼ販売されていない」とTime of Indiaがレポートをしている。そして、ロックダウンが段階的に解除されている、インドの西部の都市プネーにおいて店舗に人々が戻っていないことが伝えられている。

そのために、4月のスイスからのインドへの金の輸出は0.5トンであったのに対し、米国への金の輸出は、通常一ヶ月あたり1トンであるのが、4月は132トンとスイスの金輸出の85%となっていたことがロイターによって伝えられている。

そして、香港への輸出は1キログラム、そして世界最大の金の消費国中国へは全く輸出されなかったとのこと。そして、中国は香港を通して、金輸出量が金輸入量を上回るネット輸出国と、2011年1月以来になっていたことも、ロイターは追記している。

「中国における金価格は国外価格よりディスカウント(安く)となっている。」とRefinitive GFMSのアナリストのSamson Li氏は述べ、「そのために国内の供給は十分であることからも金の輸入は減少している。」とコメントしている。

上海黄金後期所(SGE)価格は、今年3月から継続的にディスカウントで、4月20日にはトロイオンスあたり72ドルと最大を付けて、今月に入り20ドル前後を推移している。

このような中、世界第2の金産出国であるオーストラリアでは、新型コロナウイルスの感染拡大が伝えられる以前から金鉱探査が急増し、2019年の総費用は前年比20%増となっているとブルームバーグが伝えている。

「これはブームの始まりと見ている。」と銅と金の産出会社であるEmmerson Resources(ASX: ERM)のCEOのRob Bills氏は、今日ニューサウスウェールズの新たな産出を開始することをレポートされる中で述べている。

それとは対象的に、主要産出会社のAngloGold Ashanti(JSE: ANG)は、世界で最も深い鉱山のMponengの操業を、164人の従業員がCovid-19の陽性であったことから一時停止することを発表している。

すでに、南アフリカ政府の新型コロナウイルス対応で通常の50%で操業を行っていたものの、感染のコンタクト・トレーシングが行われるまでは一時的に自主的に操業停止を行うと日曜日に発表していた。

なお、金産出会社として有数のBarrick(NYSE: GOLD)は、Japan Gold(CVE: JG)とともに、世界の金産出量の0.2%に過ぎない日本の3箇所で試掘を始めることを発表している。

ブリオンボールト社のリサーチ部門は、オンライン金取引所有サービスを提供する世界有数の英国企業ブリオンボールトの、リサーチ・ダイレクターのエィドリアン・アッシュ、日本市場担当ホワイトハウス佐藤敦子を含む国際市場担当者によって構成されています。

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