ベアー・スターンズ破綻以降の金相場について
BullionVaultのリサーチ主任エィドリアン・アッシュが、3年前の昨日破綻したベアー・スターンズ(Bear Stearns)以降の金相場を分析しています。
リーマン・ブラザーズが破綻する6ヶ月前、そして金融の量的緩和が行われる12ヶ月前に、ベア・スターンズは、サブプライムローン問題が原因で経営が急速に悪化し、JP・モルガン・チェースに救済買収されました、このウォール・ストリートにおいて伝説となった出来事を覚えているでしょうか。
それでは、ここで再び思い起こしてみましょう。
先のチャートで、この銀行が破綻したことによる影響が見ることができます。それは、1000ドルを初めて超えた激し価格の動きです。これは、3年前の3月17日のことでした。
BullionVaultにおいては、金価格がトロイオンスあたり1000ドルに近づいていた4日前に、トロイオンスあたり1000ドル取引がされたのでした。それは、カナダ人の顧客によるものでした。この顧客は、卸売り金価格であるスポット価格が4桁に近づいた際に、既にスイス保管場所で保有する5オンスの金を香港の投資ファンドへトロイオンスあたり1000ドルで売却したのでした。
翌月曜日にベアー・スターンズがJPモーガンに7ペンスで救済買収され、金は過去18ヶ月の最高値を記録しました。その後、米国ドルと日本円以外の投資商品は、「リーマン」と書かれたブラックホールの中に吸い込まれるように急落していくこととなりました。そのため、このカナダ人顧客の金売却のタイミングは素晴らしいものと思われました。特に、保有していた金を、2年に至らない間に、その購入費用の倍で売却したということからも。
金価格は、2008年3月17日以降も上昇を続け、株式、債券など、銀をのぞく、ほぼ全ての投資商品を上回る収益率を上げています。しかし、過去3年間の上昇率である36%は、それ以前の上昇率と比べると、ペースが落ちたかのように感じさせます。
金価格は、上昇を始めた10年前から、ベアー・スターンズ破綻後も、そして現在も未だ下降傾向は見られないようです。
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