金市場ニュース

ニュースレター(7月4日) 1319.25ドル 良好な雇用統計にもかかわらず金価格は高水準を保つ

週間市場ウォッチ

今週金曜日のPM Fix金価格は、トロイオンスあたり1319.25ドルと、前週同価格から0.1%の上げとなっています。

週明け月曜日は、ウクライナとイラク情勢が引き続き緊迫化する中、また月末と四半期末であることからポジションの調整で買いが入ったようで、金価格はトロイオンスあたり15ドル強上昇しました。そのような中、同日金ETFの最大銘柄SPDRゴールドシェアの残高が約5.7トン増加し、3月以来の一日あたりの最大増加量となったこともセンチメントを支えた模様です。

翌火曜日は前日の上げを保ち、狭いレンジでの取引となりました。なお、同日もSPDRゴールドシェアの残高が前日同様に約5.7トン増加しました。

水曜日は、翌日に発表される米雇用統計の先行指標とも見られている米ADP全国雇用者数が発表され、28.1万人と前回17.9万人及び予想20.5万人を上回り、金価格は一時的に下げたものの、その後再び上昇することとなりました。

木曜日は、市場注目の米雇用統計が発表されました。その結果は、6月非農業部門雇用者数は288,000人と、予想の212,000人、前回の217,000を大きく上回り、前回数値は224,000人と修正されました。そして、失業率は6.1%と前回と予想の6.3%から下げることとなりました。

金価格は発表後トロイオンスあたり10ドル下落したものの、早い段階で戻すこととなりました。これは、金価格にとっては良好な雇用統計は、FRBによる利上げ時期を早める可能性を高めるものでありマイナス要因であるものの、イエレンFRB議長の懸念する労働参加率や賃金上昇ペースなどにはまだ回復が見られないことが、価格をサポートした模様です。

本日は、米国が独立記念日で祝日であり、主要経済指標も発表されない中、狭いレンジでの取引となっています。

他の市場のニュース


  • 先週末発表のNY金先物のポジションにおいてロングが60%増と2008年11月以来の増加率となったこと。

  • 8月14日で終了する銀の値決めの代替案が来週月曜日に早ければ発表されることがレポートされたこと。

  • 木曜日に米雇用統計発表後にダウ平均株価が1万7千ドルを超え、史上最高値を記録したこと。

ブリオンボールトニュース

ブリオンボールトがまとめている一般投資家の金投資傾向を表す、金投資家インデックスの6月数値が今週発表され、下記のように多くの主要メディアで取り上げられました。日本語のプレスリリースは、金のあらゆる情報を網羅している「ゴールドニュース」サイトでご覧いただけます。

また、本日は英国著名経済サイト「This is money」に、ブリオンボールトの設立者ポール・タスティンへのインタビュー記事が本日掲載されました。ここで、ポール・タスティンは、オンライン金投資サービス会社を設立した背景と、なぜ全ての人々が金を保有すべきかについて語っています。

今週のブリオンボールト市場分析ページには下記の記事が掲載されました。

今週の主要経済指標の結果と解説は、下記のリンクでご覧いただけます。

ロンドン便り

今週末、英国は様々な主要スポーツイベントが目白押しとなっています。

まず、日本でも人気のあるウィンブルドンテニストーナメントの男女決勝戦が行われます。そして、やはり英国の伝統イベントである1839年から続いているヘンリーレガッタと呼ばれるボートレースが行われます。また、モータースポーツの最高峰であるフォーミュラー1も、英国シルバーストーンで開催されます。

それに加え、今年は2007年以来英国が出発地点となるのは2度目の自動車のロードレースとして最も有名なツール・ド・フランスが英国リーズで開幕します。

ツール・ド・フランスは、ご存知のように毎年7月に仏と周辺国を舞台にして行われています。初回は1903年で、世界大戦時に中断された以外は開催されているので、今回は101回目とのこと。このレースでは、23日間の日程で距離にして3300キロ前後、高低差は2000メートルに及ぶ起伏に飛んだコースを走りぬきます。

過去2年の総合優勝者が英国人であり、昨年優勝者のクリス・フルームが今年も出場して連覇を狙っていることからも、英国メディアにおけるツール・ド・フランスの露出度はかなり高いものがあります。

サッカーのワールドカップでは、イギリスはグループステージで敗退してしまいましたが、今日明日は準々決勝が行われるとのこと。英国のスポーツファンにとっては、見応えのあるスポーツ満載の週末となりそうです。

ホワイトハウス佐藤敦子は、オンライン金地金取引・所有サービスを一般投資家へ提供する、世界でも有数の英国企業ブリオンボールトの日本市場の責任者として、セールス、マーケティング及び顧客サポート全般を行うと共に、市場分析ページの記事執筆および編集を担当。 現職以前には、英国大手金融ソフトウェア会社の日本支社で、マーケティングマネージャーとして、金融派生商品取引のためのフロント及びバックオフィスソフトウェアのセールス及びマーケティングを統括。

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