金市場ニュース

ニュースレター(2018年5月4日)1309.40ドル:FOMCや米雇用統計等と重要イベント後、金は年初来最低の週終値となる

今週も昨日が日本から英国へ戻る移動日であったために、一日遅れてお届けいたします。また、本日のニュースレターも、ロンドン便りはお休みをさせていただいています。来週からは通常通りに金曜日にロンドン便りと共にお届けします。

週間市場ウォッチ

今週金曜日のLBMA金価格のPM価格はトロイオンスあたり1309.40ドルで、前週の金曜日の同価格からは0.9%下げています。これはLBMA価格の金曜日のPM価格としては今年最低の水準となりました。

月曜日金相場は、ドルインデックスが91.8と15週間ぶりの高さへと上昇する中、一時トロイオンスあたり1310ドルと6週間ぶりの水準へ下げていました。

これは、同日発表された個人消費支出価格指数が2%とFRBの目標に達していたことからも、今週の水曜日のFOMCでの利上げ観測が広がり、ドルが強含み金を押し下げていた模様です。

 

 

火曜日金相場は、ドルインデックスが92.52と16週間ぶりの高さへ上昇する中、トロイオンスあたり1302ドルと12月末以来の低さへと下げていました。

これは、欧州関連経済指標が悪化していることから、これらの通貨が対ドル下げることで、ドルが相対的に上昇していた模様です。

なお、同日発表の米ISM製造業景況指数は、前回と予想を下回っていました。

翌日はFOMCの政策金利発表でしたが、FEDWatchなどでは、同日の利上げ確率は低いものの、今後の金利引き上げペースが早まる観測が広がっていることからも金相場は押し下げられていたようです。

水曜日金相場は、FOMCによる政策金利発表を待つ中、ドルインデックスが緩やかに下げたことから、一時トロイオンスあたり1311ドルまで上昇しましたが、その後この上げ幅をほぼ失い1304ドルまで下げていました。

なお、同日発表されたADP全国雇用者数は20.4万人と予想の20万人を上回っていたことが、FRBによる利上げペースが早まる観測を広げたことがこの下げの要因でした。

その後発表された政策金利は予想通り据え置かれました。そのため、発表直後にトロイオンスあたり1313ドルまで上昇しましたが、その後声明の内容が分析される中「物価上昇(インフレ)率が2%目標に近づいた」として、低迷が懸念されていたインフレの動向に自信を示すなど、タカ派的内容とも取られたようで緩やかにその上げ幅を失い、1304ドルで終えていました。

なお、同日は米国と中国の貿易協議を前に、中国人民銀行は本日、人民元の中心レートをトレーダーやアナリストの予想以上に引き下げたことが伝えられていました。

木曜日金相場は、米株価が全般下げ、米長期金利もドルインデックスと共に下げる中、トロイオンスあたり1317ドルへと一時上げるなど、3週間ぶりの上げ幅となっています。

この背景は、米中の貿易摩擦を巡る経済交渉が同日から北京で始まり警戒感が広がっっていること、また米株価の下げは前日のFOMCで段階的な利上げが続くとしていたことも要因となっていた模様です。

なお、同日発表の米貿易収支はその赤字幅を過去2年間で最も低い水準へ狭め、新規失業保険申請件数も予想を下回っていましたが、ISM非製造業景況指数は前回と予想よりも悪化するなどまちまちの結果となっていました。

金曜日金相場は、米雇用統計発表後下げたものの、その後上昇しトロイオンスあたり1314ドルへと戻し終えることとなりました。

同日の米雇用統計では、非農業部門雇用者数は16.4万人と予想の19.2万人を下回りましたが、前回数値は13.5万人と10.3万人から上方修正されていました。また、失業率は3.9%と18年ぶりの低い水準となり、米株価は全般上昇していました。

なお、米中の貿易摩擦の回避に向けての協議は、中国の国営メディアによると、両国が「一部で合意したが、依然として大きく対立しているところもある」と伝えているとのことで、主要な問題を先送りした形となり、今後の協議は難航が予想されていると伝えられていました。

 

 

 

その他の市場のニュ―ス


  • 金ETFの最大銘柄のSPDRゴールドシェアの残高は4月30日の週は、一週間で7.1トン減少し864トンと4月11日以来の水準へと下げていたこと。

  • 先週末に発表された、コメックスの貴金属先物・オプションのポジションは、米長期金利が4年ぶりに3%を超えた後に価格が回復しつつあった先週火曜日に、金を除く全ての貴金属でネットロングを増加、もしくはネットショートを減少させていたこと。

  • 金の先物・オプションの資金運用業者のネットロングポジションは、先週火曜日に20.36%減の355トンと、今年最低の水準へ下げていたこと。

  • 銀の先物・オプションの資金運用業者のネットポジションは、10週間のネットショートから730トンネットロングとなっていたこと。

  • コメックスのプラチナの先物・オプションの資金運用業者のネットポジションは、3週連続のネットショートとなっていたものの、そのネットショートポジションは3トンと2週連続で減少していたこと。

  • パラジウムの先物・オプションの資金運用業者のネットロングポジションは、10.29%増の30トンと増加し、3月末の水準まで戻していたこと。

ブリオンボールトニュース

今週の市場分析ページには下記の記事が掲載されました。

ロンドン便り

今週はお休みをさせていただきます。

 

ホワイトハウス佐藤敦子は、オンライン金地金取引・所有サービスを一般投資家へ提供する、世界でも有数の英国企業ブリオンボールトの日本市場の責任者として、セールス、マーケティング及び顧客サポート全般を行うと共に、市場分析ページの記事執筆および編集を担当。 現職以前には、英国大手金融ソフトウェア会社の日本支社で、マーケティングマネージャーとして、金融派生商品取引のためのフロント及びバックオフィスソフトウェアのセールス及びマーケティングを統括。

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