金市場ニュース

ニュースレター(2018年4月27日)1321.50ドル:米長期金利3%へと4年ぶりの高さへ上昇し金は下落

今週も日本からの発信のため、一日遅れてお届けいたします。また、本日のニュースレターも、ロンドン便りはお休みをさせていただいています。

週間市場ウォッチ

今週金曜日のLBMA金価格のPM価格はトロイオンスあたり1321.50ドルで、前週の金曜日の同価格からは1.1%下げています。

月曜日金相場は、米長期金利が4年ぶりの水準の3%近くへ上昇し、ドルインデックスが14週間ぶりの高さの90.72へと強含む中、3週間ぶりの低さのトロイオンスあたり1322ドルへと一時下落していました。

米長期金利上昇の一つの要因でもあった、米国によるロシア制裁による非金属価格の上昇は、米国が制裁を緩めたことが伝わり、アルミニウムが下げ、銀価格も大きく下げていました。

また米中貿易戦争については、マヌーチン米財務責任者が「合意」に慎重に楽観的というコメントが伝わっていたこと、先週末に北朝鮮が核実験や大陸間弾道ミサイル(ICBM)の開発中止を宣言したことなどが地政学リスクなどの懸念を後退させていることも金の下げの要因ともなっていたようです。

火曜日相場は、長期金利が3%に一時達するなど高止まりする中、ドルインデックスが前日からは多少下げていたことから、トロイオンスあたり1332ドルへと一時上昇するなど、前日の終値から上昇していました。

また同日は、米株式市場が米長期金利上昇による企業の資金調達コスト上昇への懸念などで下げていたことも金を押し上げることとなりました。

水曜日金相場は、引き続き3%前後を推移する米長期金利で15週ぶりに91を超えたドルインデックスからも、一時トロイオンスあたり1319ドルへと5週間ぶりの低さへと下げていました。

また同日は、ムニューシン米財務長官が貿易問題について交渉するために数日以内に中国を訪問する予定で、トランプ大統領も「中国との取引が成立する可能性は十分にある」と伝えられたことも、米中貿易戦争への懸念の後退も金を押し上げる要因ではあったようです。

木曜日金相場は、米長期金利が3%弱で高止まりし、ドルインデックスが91.5を超える高い水準であることからも、一時トロイオンスあたり1315ドルと前日から更に下げ、引き続き5週間ぶりの低さとなっていました。

また、同日発表の主要経済指標は、欧州中央銀行は政策金利を据え置き、ドラギECB総裁の記者会見が経済見通しなどでハト派ととらえられ、ユーロが対ドル下げたこともドルインデックスを押し上げる要因となりました。

なお、この間米株価はIT関連株が前日予想を上回る好調な決算結果でフェイスブックが上昇し相場を押し上げたことから上昇していました。

金曜日米長期金利は今週火曜日の2013年末以来の3.04%から下げて2.98%前後を推移する中、ドルインデックスは91.87と一時15週ぶりの高さへと上昇した後に91.51へと下げて終えていました。

そのような中金相場は、トロイオンスあたり1325ドルへと上昇するなど底強い動きを見せていました。

なお同日発表された米第1四半期GDPは、予想2%を上回る2.3%となっていました。それに対し、英国第1四半期GDPは前年比1.2%と予想と前回の1.4%を下回り、2012年以来の低水準となっていました。

そこで、ポンドは対主要通貨下げ、ポンド建て金相場はトロイオンスあたり960ポンドと2週間ぶりの高さへ上昇していました。

今週の注目イベントの金曜日の朝鮮半島の南北首脳会談は、朝鮮半島の「完全な非核化」や年内の「朝鮮戦争の集結」などが宣言され、北朝鮮の非核化には言及しなかったものの、朝鮮半島の緊張緩和期待が広がり、アジア株は上昇していました。

その他の市場のニュ―ス


  • 金ETFの最大銘柄のSPDRゴールドシェアの残高は4月23日の週は、水曜日に5.3トン増加して、871トンとなっていたこと。この水準はトランプ大統領が選出された後の2016年11月末の水準。

  • 水曜日に国賓として訪米しているマクロン仏大統領がワシントンで記者団に対し、トランプ米大統領がイラン核合意から離脱すると思うと語ったことから、原油価格は上昇していたこと。

  • 先週末に発表された、コメックスの貴金属先物・オプションのポジションは、米中の貿易戦争の懸念が出て価格が上昇していた先週火曜日に、全ての貴金属でネットロングを増加、もしくはネットショートを減少させていたこと。

  • 金の先物・オプションの資金運用業者のネットロングポジションは、先週火曜日3.86%増の446トンと、今月始めの大きな下げを少しずつ戻し、3月27日以来の水準となっていたこと。

  • 銀の先物・オプションの資金運用業者のネットポジションは、銀価格が上昇を始める前日の先週火曜日に10週連続でネットショートとなっていたものの、そのポジションは2,249トンまで減少していたこと。

  • コメックスのプラチナの先物・オプションの資金運用業者のネットポジションは、2週連続のネットショートとなっていたものの、そのポジションは5.5トンと減少していたこと。

  • パラジウムの先物・オプションの資金運用業者のネットロングポジションは6週連続で減少後に18.66%増の27トンと増加していたこと。

ブリオンボールトニュース

今週の市場分析ページには下記の記事が掲載されました。


  • 主要経済指標(2018年4月23日~27日)

ロンドン便り

今週はお休みをさせていただきます。

ホワイトハウス佐藤敦子は、オンライン金地金取引・所有サービスを一般投資家へ提供する、世界でも有数の英国企業ブリオンボールトの日本市場の責任者として、セールス、マーケティング及び顧客サポート全般を行うと共に、市場分析ページの記事執筆および編集を担当。 現職以前には、英国大手金融ソフトウェア会社の日本支社で、マーケティングマネージャーとして、金融派生商品取引のためのフロント及びバックオフィスソフトウェアのセールス及びマーケティングを統括。

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