金市場ニュース

ニュースレター(2018年12月28日)クリスマス休暇で株式市場のボラティリティーが高まる中で金は堅調に推移

24日の週のニュースレターは、28日が私のロンドンから日本への移動日であったために、本日お届けします。

なお、31日の週のニュースレターは5日もしくは6日に発信する予定です。

週間市場ウォッチ

今週金曜日午後3時発表のLBMA価格は1279.00ドルと、前週金曜日のLBMA価格のPM価格(午後3時)から1.7%上げています。また銀価格においては、同日12時発表のLBMA価格はトロイオンスあたり15.29ドルと、前週のLBMA価格(午後12時)から4.1%上昇してほぼ5か月ぶりの高さとなっています。

クリスマス休暇を挟む24日の週は、金融市場全般薄商いでボラティリティが高まる要素がある中で、株式市場が一日あたりとしては記録的な動きをしていましたが、金、銀相場は堅調な動きをすることとなりました。特に夏場から大きく下げていた銀の戻しが強く、金銀レシオは前週の85台から83.13まで27日下げていました。

なお、金曜日までの月間ベース(LBMA価格)では、金相場は+1.9%、銀相場は+5%でしたが、年間ベース(LBMA価格)では、夏場の下げが大きかったことからも、金相場は2.5%の下げで、銀相場は10.3%の下げとなっています。

これを他の市場の28日までの年間の動きと比較すると下記のようになります。


  • 米国のS&P500種株価指数は-7.5%

  • 日経平均株価は-12%

  • ストックス欧州600指数は-14%

  • MSCI Emerging Markets Index(新興国株価指数)は、-16%

  • ドルインデックスは+3%

  • コモディティーインデックスは-12%

それでは、今週の相場の動きについて一日ごとにおってみましょう。

週明け月曜日の24日に、金相場はクリスマス前で薄商いの中、トロイオンスあたり1270ドルと、6ヶ月ぶりの高値を一時付けていました。

これは、日本は祝日で休場の中、米国市場は午後1時までと短くなっていましたが、世界株価が全般下げ、ドルインデックスも下げていたことから、リスクオフの動きが出ていたことからでした。

これは、米国の一部政府機関が閉鎖されるなど、トランプ政権と議会のつなぎ予算での合意のが見えないこと、またトランプ大統領がパウエルFRB議長を強く批判していることが伝えられていること、そして、ムニューシン米財務長官が米金融大手の首脳と電話会談し、決済などに問題がないことを確認したと伝わったこともかえって警戒感を誘うこととなりました。

なお、米S&P500種は同日時点で4日連続で下げており、今年のピークの9月から19.8%減と弱気市場入りに近づいていました。

25日火曜日は日本市場は開いていたものの、その他の市場はクリスマスの祝日で閉じていました。

 

翌26日金相場は、株式市場が24日の大幅な下げから記録的な反発をする中、トロイオンスあたり1279ドルまで一時付けたものの1270ドルで終えていました。

この日の株式市場の反発はNYダウ工業株30種平均においては1000ドル超の上昇と1日あたりの上げ幅では史上初の大きさとなっていました。これは、米経済諮問委員会のハセット委員長が、パウエルFRB議長の解任が無いことを明言したことや、またクリスマス商戦の個人消費の好調さを示すアマゾンやマスターカードのデータなどが要因となりました。

 

27日金相場は、米国株価が軟調に始まったもののその後反転して上昇する中でもトロイオンスあたり1275ドルまで上昇して終えていました。

この日はS&P500種株価指数とダウ工業株30種平均ともに終値でプラス圏となり、ダウ平均は2時間足らずで800ドル余り戻す神経質な動きをしていました。また、S&P500種は前日の5%高と合わせ、この2日間の上げとしては2015年8月以来最大となっていました。

 

28日の金相場は、米株式市場がナスダック総合株価指数を除き前日2日の上昇基調を失い、ドルインデックスも下げる中で一時トロイオンスあたり1281ドルを付けて1278ドルで終えていました。

なお同日の動きは、米政治情勢の不透明感や世界景気の減速懸念などが相場の重荷となっていた株式市場やドルの動きに反応する形で、大きな市場のニュースはなかった模様です。



 

その他の市場のニュ―ス


  • 金のETFの最大銘柄のSPDRゴールドシェアの残高は、今週15トン増加し787トンと、今年8月6日以来の高さとなっていたこと。その中でも、26日には一日で15.9トン増加し、2016年7月5日以来の最大の一日の増加量となっていたこと。

  • 先週末に発表されたコメックス貴金属先物・オプションの資金運用業者ポジションは、FOMCの結果を待つ中株式市場のボラティリティーが高まっていた先週火曜日に、プラチナを除きすべての貴金属でその強気ポジションを増加させていたこと。


  • 金先物・オプションの資金運用業者ポジションは、21週ネットショート後に2週連続でネットロングで140%増の76トンとなっていたこと。


  • コメックス銀先物・オプションの資金運用業者のネットポジションは、先週火曜日に22週ぶりにネットロングで297トンとなっていたこと。

  • コメックスのプラチナ先物・オプションの資金運用業者ポジションは、2週連続でネットショートで、そのショートポジションも1.48%増の7.78トンとなっていたこと。

  • それに対して、パラジウムの先物・オプションの資金運用業者ポジションは、引き続きネットロングで0.78%増の42トンと今年3月13日以来最大の規模となっていたこと。

来週の主要イベント及び主要経済指標

来週は1月1日は全世界祝日となっていますが、新年明けてすぐに米国の雇用統計が金曜日4日に発表され、その先行指標とみられているADP全国雇用者数が木曜日3日に発表されます。その他、31日には中国のPMI、2日にはドイツ、ユーロ圏、英国、米国のPMI、3日には米国ISM製造業景況指数、4日にはユーロ圏の消費者物価指数と卸売物価指数が発表されます。

ブリオンボールトニュース


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今週の市場分析及び投資ガイドページには下記の記事が掲載されました。

ロンドン便り

29日より日本に入っていますので、お休みとさせていただきます。

ホワイトハウス佐藤敦子は、オンライン金地金取引・所有サービスを一般投資家へ提供する、世界でも有数の英国企業ブリオンボールトの日本市場の責任者として、セールス、マーケティング及び顧客サポート全般を行うと共に、市場分析ページの記事執筆および編集を担当。 現職以前には、英国大手金融ソフトウェア会社の日本支社で、マーケティングマネージャーとして、金融派生商品取引のためのフロント及びバックオフィスソフトウェアのセールス及びマーケティングを統括。

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