ニュースレター(2013年7月19日)バーナンキFRB議長の議会証言で下げたものの押し戻される
週間市場ウォッチ
今週金曜日のAM Fix価格は、トロイオンスあたり1286ドルと前週のPM Fix価格からは0.4%上げています。
週明け月曜日は、ロンドン時間早朝に発表された中国第2四半期GDPが予想を下回ったことから、世界第2の金の消費国の経済のスローダウンの懸念から金価格は下げましたが、午後に発表された米国6月小売売上高が予想を下回ったために、緩和縮小観測が後退し価格を戻すこととなりました。
翌火曜日は、水曜日と木曜日に行なわれるバーナンキFRB議長の議会証言を待つ中、前日の流れを受けて緩やかに金価格は上げることとなりました。
水曜日、金価格は米国主要経済指標の6月住宅着工件数が予想を大きく下回ったことから、緩和縮小観測の後退で上げたものの、バーナンキFRB議長の議会証言が行なわれ、経済・金融動向に応じて、資産買い入れを速いペースで落とす可能性、またより長期的に維持する可能性もあると両方の可能性を明言し、7月10日のFOMC後の発言に近い、より強い緩和縮小の延期に関するコメントを期待していた市場は、売りで反応し、トロイオンスあたり20ドル下げることとなりました。
木曜日は、前日の下げに対する反発で価格は上昇することとなりました。同日行なわれたバーナンキFRB議長の上院での証言は、前日とほど同様の発言内容となりました。ロンドン時間午後に発表された、米国経済指標の7/12までの週の新規失業保険申請件数は、前回と予想から大きく下げ、4ヶ月来の低水準となるなど、雇用状況の改善が示唆されるものとなりました。また、7月フィラデルフィア連銀景況指数も同様に予想と前回を上回ったために、金価格は多少押し戻されることとなりました。
本日金曜日は、前日の上げの流れを受け継ぎ、ロンドン時間午後2時半の段階で、トロイオンスあたり1293ドルと上げています。
他の市場ニュース
- 中国の金の現物需要が高まり、上海黄金交易所の配送量が激増していること。
ブリオンボールトニュース
今週、ブリオンボールトのリサーチ主任エィドリアン・アッシュのコメントが、ウォール・ストリート・ジャーナルの経済サイトMarketWatchで取り上げられました。ここでは、17日のバーナンキFRB議長の議会証言を受けて、金先物価格が下げたことに対し、エィドリアンは市場がバーナンキ議長のメッセージを理解しつつあるからだと述べています。
また、ダウ・ジョーンズとウォールストリートジャーナルのメタル及び鉱山関連のスペシャリストであるMatt Dayによる「金は輝きを取り戻すのか」記事で、ブリオンボールトの米国責任者のミゲル・ペレス-サンタイアのコメントが取り上げられました。このレポートでMatt Day氏は、なぜ金価格が4月から6月の急落後、下げ幅を広げることがないと予想をしているかを需給関係を中心に解説しています。そして、ミゲルの「金投資家はすでに市場に戻ってきている」とコメントが取り上げられています。
今週市場分析ページには、下記の記事が掲載されました。
- ブリオンボールトのリサーチ主任エィドリアン・アッシュの「なぜ人々は金を買うのか」
- ブリオンボールトリサーチ部門の「中国の金現物需要の高まりから、上海黄金交易所からの配送量が激増」
- スタンダードバンク東京支店長池水雄一氏の「シルバー」
- はじめての金読本の「日本の金需要、プラスに転じる?」
また、今週の主要経済指標の結果と解説は、下記のリンクでご覧いただけます。
ロンドン便り
英国の国営放送BBCで、本日最も読まれている記事は、今年の夏英国を襲っている猛暑についてとのことです。一日に四季があると言われるほど、天気の移り変わりが激しい英国では、通常は真夏でも上着を持ち歩いています。
それが、今年の夏は7月に入り30度を超える夏日が6日以上続いており、これは2006年の夏以来とのこと。また、今月の雨量は昨日までで9.2ミリと、250年ぶりの少ない雨量となる可能性もでてきているようです。
年間の日照時間の少なさから、天気になると多くの人々は公園にでて日光浴をしますが、さすがに夏日が継続していることから、大分物珍しさは無くなりつつあるようです。
残念なことは、このような暑さに慣れていないことからも、暑さが原因の事故が増えているとのこと。先週末は、ウェールズでSAS(特殊空挺部隊)選抜のための訓練中の兵士2名が、恐らく熱中症で死亡したことが伝えられていました。
夏に屋外で多く行なわれるミュージックフェスティバルなどの行事にとっては、最高の天気ですが、十分に水分を取ることなどが気象庁から呼びかけられています。
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