ニュースレター(2013年5月24日)1390.25ドル バーナンキ議長議会証言で揺れ、株安で上昇
週間市場ウォッチ
今週金曜日のPM Fix価格は、トロイオンスあたり1390.25ドルと1.5%の上げとなりました。
週明け月曜日は、アジア時間に前週の流れを受けてトロイオンスあたり1340ドル近くまで下げたものの、ロンドン時間午後に急騰し、NY時間にはさらに1390ドル台へと急伸することとなりました。これは、米格付け会社ムーディーズが、今後の格下げを回避するためには2010年台後半に増加見込まれる債務の抑制に政策当局者が取り組む必要があると指摘したことからです。
また、ファンドがショートポジションを買い戻し、それに伴うアルゴリズム取引や高頻度取引(HFT)が原因とも考えられているようです。
火曜日は、前日の上げをロンドン午前中に戻したものの、1362ドルから再び上昇し1375ドル近辺を推移することとなりました。
水曜日、市場はロンドン時間午後に行なわれる、バーナンキFRB議長の議会証言に注目することとなりました。ここで、バーナンキ議長は、冒頭で早期の金融緩和終焉は、経済成長を止めるとコメントし、金価格は上昇したものの、質疑応答で資産買い入れペースに関して、「状況改善の継続を確認し、持続可能と確信できれば、今後数回の会合で資産買い入れを縮小することが可能」としたことから、株価同様に金価格も大きく下げることとなりました。
その後ロンドン時間夕方に発表されたFOMC議事録では、複数のメンバーが6月にも資産買い入れの規模を縮小することに前向きな姿勢を示していたことが明らかとなり、金価格はさらに押し下げられることとなりました。
木曜日は、世界の株価が下げる中、金価格は上昇することとなりました。このきっかけは、アジア時間に発表された中国の5月HSBC製造業PMIが、49.6と経済拡大と縮小の分岐点である50を下回り、中国経済の減速が示唆されたことから、日経平均株価が7%急落し、金が購入され価格を上げることとなったためです。その後、FTSEとダウ平均株価も下げるなど、株安ドル安が広がり、金価格はさらに上げることとなりました。
本日金曜日は、水曜日と木曜日の大きな動きとは異なり、1387ドルから1398ドルの狭いレンジの取引となっています。
ブリオンボールトニュース
今週はフィナンシャルタイムズの中国とインドの金需要のレポートで、ブリオンボールトのコメントが取り上げられました。
また、弊社米国市場責任者のミゲル・ペレスーサンタイアが、米国サイトEquitiesで、ブリオンボールトについてインタビューを受けています。
https://www.equities.com/equities-media//?id=2
今週市場分析ページには、下記の記事が掲載されました。
- ブリオンボールトリサーチ部門の「米国における金宝飾品需要が経済回復と共に増加か」、「金鉱会社の価格ヘッジが行なわれるようになるのか」
- はじめての金読本「備えあれば浮かれるも良し]
また、今週の主要経済指標の結果と解説は、下記のリンクでご覧いただけます。
ロンドン便り
今週は、一昨日のロンドン東部のウーリッチの路上で、日中に英軍兵士が意図的に狙われ殺害されたというニュースが、大きく報道されています。
まず、容疑者が英軍兵士と思われる被害者を殺害後、警官に捕らえるまでにその殺害理由としてイスラム過激派の思想を語っているビデオが、いち早くニュースで伝えられたことなどから、この事件への人々の関心が高まることとなりました。また、その場で女性3人が、被害者救援や被害が他の人々に及ばないようにと、勇敢にも容疑者に話しかけたことが伝えられ、そして、殺害された英軍兵士の身元が発表されると、さらにこの兵士とその家族への思いとともに、このようなテロへの怒りが高まることとなりました。
デービット・キャメロン首相もフランスでの会議を中断して帰国し、このようなテロへ対応すべくその準備に入りました。英国には、多くのイスラム系移民や英国人が居住しており、同日は反イスラム過激派がモスクに集まり、警察と衝突を起こす事態にも進展していました。
2005年に起こったロンドン同時爆弾事件も、イスラム過激派の犯行であり、移民を多く受け入れてきている英国が、どのように異なる文化の人々と共存していくことが出来るのかという大きな課題は、今後も残っていくことになります。
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