ニュースレター(2013年5月10日)1426.50ドル 米国雇用市場改善とドル高が金価格を押し下げる
週間市場ウォッチ
今週金曜日のPM Fix価格は、トロイオンスあたり1426.50ドルと前週同価格から2.9%の下げとなりました。
週上げ月曜日は、日本、英国市場などが祝日で休場の中、狭いレンジで取引がされました。
火曜日は、米国株式市場が上げ、S&P500とダウ30種平均が史上最高値を記録する中、金価格は下落することとなりました。
水曜日は前日の下げを戻すこととなりました。これは、当日発表された中国の輸出量が223トンとロイターが伝えるなど、世界第1の金消費国インドの実需増も伝えられていることから、市場のセンチメントが改善した模様です。
木曜日は、米国の週間の新規失業保険申請件数が発表され、この数値が雇用市場の改善を示したために、FRBの量的緩和早期終焉の観測が広まり、価格は下落することとなりました。
その後、為替市場で円が対ドル大きく下げ、100円台突破したことから、更なるドル高が進み、金価格はさらに下げることとなりました。また、フィラデルフィア連銀のプロッサー総裁が、早ければ次回6月のFOMCで債券購入ペースの850億ドル規模の縮小を始めるべきと述べたことも売りを進めることとなりました。
本日金曜日は、前日の要因から市場センチメントが悪化し、下げが加速し、ロンドン時間午後4時の段階でトロイオンスあたり36ドル近く下げています。
市場のニュース
- 中国とインドの金需要の高さが伝えられたこと。この詳細は「インド当局の金輸入制限実施前のゴールドラッシュ」と「価格暴落前に中国の金の輸入が倍増」をご覧ください。
ブリオンボールトニュース
弊社金投資家インデックスの4月数値が今週火曜日に発表されました。4月は金価格が過去33年来の大暴落をしたことから、個人投資家の金投資への傾向が注目されましたが、結果は2011年12月以来の高水準となり、金ETFの最大銘柄SPDRゴールドシェアが4月のみでも142.72トン残高を減らす中、機関投資家と個人投資家の傾向の差が際立つものとなりました。
この数値については、下記のように主要メディアで取り上げられています。
ロイター(日本語): 個人投資家のよる金現物買いが4月に急増
ゴールドニュース(日本語): 金価格の暴落が個人投資家の金投資熱を高める
ブルームバーグ: 金価格暴落後、ブリオンボールトの需要が過去16ヶ月の最高水準
ディリーメール: 機関投資家が金の売却を続ける中、個人投資家が金購入で対抗し、金価格が1500ドル以下に留まる
今週市場分析ページには、下記の記事が掲載されました。
- ブリオンボールトリサーチ主任エィドリアン・アッシュの「価格暴落が欧米の個人投資家の金投資熱を高める」
- ブリオンボールトリサーチ部門の「インド当局の金輸入制限実施前のゴールドラッシュ」、「価格暴落前に中国の金の輸入が倍増」
- スタンダードバンク池水雄一東京支店長の「Standard Bank House View」
- はじめての金読本「紙幣は増発できるけれど」
また、今週の主要経済指標の結果と解説は、下記のリンクでご覧いただけます。
ロンドン便り
英国からのニュースとしては、イギリスプロサッカーリーグ1部のマンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン監督の退任が発表されたことです。
ファーガソン氏は、監督としてマンチェスター・ユナイテッドを1986年から率いてきており、リーグ優勝13回、欧州の王者を決めるチャンピオンズ・リーグでも2度優勝を果たすなど、数々の輝かしいタイトルを獲得しています。
そのため、71歳という年齢からも近い将来の退任は予想されていたものの、この発表が行なわれた8日は、イギリス国内のニュースでもトップニュースとして取り扱われるなど、サッカーファンを問わず多くの人々が関心を示すものとなりました。
ブリオンボールトのオフィスでも、サッカー好きな同僚が、時期監督について議論をするなど盛り上がっていましたが、英国主要メディアが伝えるところによると、このニュースが発表された24時間に、ファーガソン監督退任に関する6百万のツィートが発信されたとのことです。
ファーガソン氏のマネージメントスタイルをビジネスに活用できるかが議論されるなど、スポーツの域を超えて影響力のある人物であったことは確かのようです。
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