金市場ニュース

ニュースレター(2013年4月5日)1568ドル 米雇用統計が金価格の下げを引き止める

週間市場ウォッチ

今週金曜日のPM Fix価格は、トロイオンスあたり1568ドルと前週同価格から2%下げています。しかし、前日比1.4%の上げとなりました。 <--break->

週明け月曜日は、英国や欧州がイースター休暇である中、金価格は狭いレンジで動くこととなりました。

翌火曜日は、ダウ工業平均株価やS&Pが過去最高値を記録する中、株式市場が上げる中、金価格が大きく下げることとなりました。金ETFの最大銘柄 SPDRゴールドシェアも、二日連続で保有残高を減らしており、株価が上げる中、資金がリスク資産へと移っている模様です。

水曜日金価格は前日の流れを受けて下げる中、ドル建てで約20ドル下げ、2012年6月以来の低値となりました。この要因は、このところ金ETFが残高を減らしていることからも、ファンド資金が金市場から流出していることからのようです。

同日発表された米国民間雇用の状況を示すADP雇用者数は、15.8万人と予想を下回り、米国雇用状況の回復に懸念が広がり、米国株価は下げることとなりました。

木曜日は昨今の下値1550ドルを下回ると、ストップロスが発動し、さらに下げ幅を広げ、過去10ヶ月で最低値の1540ドルを見ることとなりました。その後、ニューヨーク市場が閉まる段階では1550ドルへ戻すこととなりました。

同日は、黒田日銀総裁の新体制の下、初の金融政策会合が行なわれ、無担保コールレートからマネタリーベースを新目標とすることを全会一致決定し、マネタ リー ベースが年間約60から70兆円に相当するベースで増加するように調整すること、長期国債購入を月額約4兆円から国債発行額の7割に当たる7兆円とするな ど、事前予想以上の大胆な政策を発表したことから、円安が進み、円建て金価格はグラムあたり200円ほど急騰しました。

金曜日は市場注目の 3月米国雇用統計が発表され、非農業部門雇用者数は8万8千人と予想と前回を大きく下回り、金価格は急騰することとなりました。同月の失業率は7.6%と 前月から0.1%改善したものの、高止まりしていることと、予想を大きく下回る雇用者数は、早期量的緩和終焉観測を後退させ、金価格を押し上げるものとな りました。

市場のニュース

  • 金ETFの最大銘柄のSPDRゴールドシェアの残高が、1日4.21トン、2日8.13トン、3日2.7トン減少したこと。そして、このSPDRゴールド シェアが、今年第一四半期に17トン残高を減少させたこと。これは、2012年に積み増した量の63%。

ブリオンボールトニュース

今週ブリオンボールトがまとめている金投資家インデックスの3月の値が発表され、多くのメディアで取り上げられました。この数値は、3ヶ月連続で下げたものの、キプロス金融支援の内容が発表された週末及び週は、記録的な取引量と債務難に陥っているユーロ圏の国からの新規顧客が急増しました。ブルームバーグなどの記事(英語)は、それぞれ下記のリンクでご覧いただけます。

ブルームバーグ「金投資家インデックスが3ヶ月連続で下げる」

ロイター「小売金購入欲は3月に下げたものの、キプロス危機が金へと向かわせる」

CNBC「金への投資傾向は下げたものの、キプロスが金購入欲を再燃させる」

キプロス金融支援策が貯蓄者に負担を求めるものとなったことを受けて、ブリオンボールトのチーフエコノミストが執筆した「ルーズベルト大統領が1933年に行なった金没収が再びあるのか」という記事が英国主要日刊紙テレグラフで取り上げられました。

テレグラフ「ルーズベルトが行なった「金没収は再びありうるのか」

今週市場分析ページには、下記の記事が掲載されました。

また、今週の主要経済指標の結果と解説は、下記のリンクでご覧いただけます。

今週発表されたブリオンボールトがまとめる金投資家インデックスの3月の数値を解説するビデオがYouTubeにアップロードされました。このビデオは下記のリンクでご覧いただけます。

ロンドン便り

英国からのニュースとしては、昨年5月に英国中部ダービーの自宅が放火されて子供6人が死亡した事件の裁判の判決が今週下り、子供達の実の父親が終身刑と有罪となったことが、多くのメディアで取り上げられています。

このミック・フィルポットは、2006年頃から17人の子供を儲け、働くことなく、国からの生活保護と子供一人に当たり得られるの児童手当で生活していることなどがメディアでも取りざたされていました。

今回は、愛人との間に儲けた子供達の親権を得るために、自宅を放火し、子供達を助けて彼自身の親としての評価を上げることを計画したものの、火の回りが予想以上に速かったために助けることが出来なかったとのことです。

この事件は、フィルポットのように児童手当で生活が出来ること自体が間違っているなどと、英国の社会保障制度が機能しなくなっているという論議を起こすものともなり、オズボーン財務相もコメントをし、事件の余波がさらに広がっています。

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ホワイトハウス佐藤敦子は、オンライン金地金取引・所有サービスを一般投資家へ提供する、世界でも有数の英国企業ブリオンボールトの日本市場の責任者であると共に、市場分析ページの記事執筆および編集を担当。 現職以前には、英国大手金融ソフトウェア会社の日本支社で、マーケティングマネージャーとして、金融派生商品取引のためのフロント及びバックオフィスソフトウェアのセールス及びマーケティングを統括。

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