ニュースレター(2013年2月1日)1669ドル 米国雇用データを待つ中、米GDPの結果が価格を押し上げる
週間市場ウォッチ
今週金曜日のPM Fix価格は、トロイオンスあたり1669ドルと前週同価格から0.5%上げています。
週明け月曜日は、今週開催される米国のFOMCと金曜日の雇用統計を控え、1654ドルから1661ドル狭いレンジで取引が行われることなりました。
翌火曜日は、引き続き今週発表の米国金融政策と雇用データを待つ中、狭いレンジながらも、前日の下げを戻すこととなりました。
水曜日は、ニューヨーク時間早朝に発表された米国第4四半期GDPが、-0.1%と3年半ぶりのマイナス値となったことから、金価格は急騰することとなりました。この数値は予想では1.1%であったことからも、市場にとってはかなりのサプライズとなりました。当然、これにより先月のFOMC議事録で浮上した、FRBの量的緩和の早期終結観測が後退したことにより、市場センチメントは強気へと変わったためです。
FOMCの結果は、政策金利を0.25%と据え置き、月額400億ドルのMBSと450億の国債買い入れの継続が決定されました。これによる価格への影響は、GDP数値で動いた市場では、最小限なものとなりました。
木曜日は、前日の上げから反落することとなりました。これは、前日の上げから雇用統計前に利益確定を行ってポジション整理をしたためという見方がでています。
本日金曜日は、市場注目の米国雇用データが発表されました。その結果は、米国1月非農業部門雇用者数は、15.7万人と、予想と前回修正値を下回ったものの、12月の数値は15.5万人から19.6万人へ、11月の数値は16.1万人から24.7万人へと上方修正されました。また、同国1月失業率は、7.9%と前回7.8%から悪化というものでした。これは、雇用数を見る限り、緩やかに雇用状態が悪化している可能性を示し、金価格を押し上げることとなりました。
その他のニュース
- 火曜日に株式市場が上げ、S&P500が過去5年間で最も高い水準となったこと。それに対し、米国債市場は下げ、10年物利回りが2%を超えたこと。
- 米造幣局のイーグル銀貨の販売量が今月最高に達したこと。これは、742万オンスとなり、月間では同局が販売を開始した1986年以来最大。また、イーグル金貨も2010年7月以来の最高の販売量で、15万トロイオンスとなったこと。
- UBSとクレディスイスといったスイスの銀行が、バーゼルIIIの規制に備え、バランスシートの規模を縮小させるために、消費寄託の金のサービスの費用を引き上げることとしたと伝えられたこと。これは、来週詳しくレポートをさせていただきます。
- 円安が進み、今週東京工業品取引所の金先物取引価格が上場以来の最高値を連日更新し、1日にグラムあたり4946円となったこと。
来週の注目点
- 7日のイングランド銀行と欧州中央銀行の政策金利発表
- ユーロ圏諸国の鉱工業生産と米国貿易収支などの主要経済指標
ブリオンボールトニュース
今週金市場で話題となった、スイスの銀行による、消費寄託の金のサービス費用を引き上げたことに対して、ダウジョーンズのインタビューに答えて、ブリオンボールトのリサーチ主任エィドリアン・アッシュがその背景を解説しています。この記事(英語)は、下記のリンクでご覧いただけます。
Fox Businessの「スイスの銀行が、金の特定保管へと顧客を導くために金サービスの費用を変更」
米国主要経済サイトのThe Streetが、今週の米国第4四半期GDPが大きく予想下回り、急騰した金価格の背景と今後の欧州債務危機や米国金融政策全般の解説を行っています。このビデオ(英語)は下記のリンクでご覧いただけます。
市場分析ページには、下記の記事が掲載されました。
- スタンダードバンク東京支店長池水雄一氏による「LBMA2013年相場予想まとめ」
- はじめての金読本から「そろそろインフレが視野に」
また、今週の主要経済指標の結果と解説は、下記のリンクでご覧いただけます。
ロンドン便り
今週は、金融政治の硬い話ではなく、軽い話を三つお届けします。
一つは、今週チャールズ英皇太子とカミラ夫人が、ロンドンの地下鉄に初めて一緒に乗車したことが伝えられていたことです。今年地下鉄開業150年を祝う行事の一環で、一駅3分間乗車したとのこと。今回の150周年を祝う行事には、蒸気機関車を走らせるなど、電車好きには嬉しくなるようなイベントも準備されていました。
次は、本日からヨーロッパで一番高い超高層ビル「シャード(The Shard)」の展望台がオープンしたとのこと。しかし、その入場料が家族四人で90ポンド(13000円)と高いことが批判の対象ともなっています。
最後に、イギリスの国宝となりつつある、デビット・ベッカムがフランスの一部リーグのパリ・サンジェルマンと契約を結んだことが発表されたことです。昨年のロンドンオリンピックの誘致メンバーとして活躍し、聖火リレーでも重要な箇所を担った、全国民から親しまれているベッカム氏のニュースには、サッカー好きでない人々も注目しているようです。
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