ニュースレター(2012/06/01)1606ドル
週間市場ウォッチ
本日金価格は、米国雇用統計が振るわなかったことなどから、ロンドンPM Fix価格がトロイオンスあたり1606ドルと、先週金曜日のPM Fix価格より2.3%大きく上げています。
週明け月曜日は、米国がメモリアルデーの祝日で、取引量が少ない中、ギリシャの世論調査で、緊縮財政を支持する政党が投票率を伸ばしていることが明らかとなり、ユーロが2年ぶりの安値圏から反発すると同時に、金価格も上昇することとなりました。
ロンドン時間火曜日午前中も、中国政府が何らかの景気刺激策を行うという観測もあり、金価格は緩やかに上昇していましたが、午後に金価格は急落することとなりました。それは、米国格付け会社イーガン・ジョーンズが、スペインの格付けを引き下げたことがきっかけにユーロが急落し、ユーロとの相関関係を強めている金も急落することとなりました。
また、ECBノボトニー オーストリア中銀総裁の「経営難に陥った銀行救済は、ECBの職務ではない」といったコメントもユーロ売りを進めたようです。
水曜日は、スペインの大手銀行バンキアなどの救済に関してスペイン政府の資金繰りに懸念が広がる中、イタリア国債入札で、10年物の利回りが1月以来初めて6%を突破し、リスク回避の動きが広がり、ユーロが売られ金もトロイオンスあたり1537ドルまで売り込まれることになりました。その後ドル高が続く中、金は「安全資産」の側面などから買い戻されることとなりました。
木曜日は、翌日の米国雇用統計を待ち模様眺めということから、狭いレンジで推移しました。
金曜日発表された米国雇用統計は、米国5月非農業部門雇用者数が、6.9万人と予想を大きく下回り、昨年5月以来の低水準となりました。また、前回の数値も11.5万人から7.7万人へと下方修正され、5月失業率も8.2%と前回から0.1%ポイント上昇し、雇用状況が悪化したことが明らかとなりました。失業率が上昇したのは昨年6月以来となります。これにより、米国FRBの追加量的緩和への期待から、金価格は発表から30分でトロイオンスあたり30ドルほど急騰しました。
市場ニュース
- スペインの大手銀行バンキアが経営難に陥り、スペイン政府が国債を注入し支援することが伝えられ、スペイン国債の利回りが急騰
- 米国格付け会社イーガン・ジョーンズがスペインを「BBマイナス」から「B」へ格下げしたこと。
- イタリア国債の10年物の利回りが6%を突破し、今年1月以来の高水準となり、対する米国、ドイツ、英国国債の利回りが記録的な低水準となったこと。
- スペイン中央銀行が、今年1月から3月までに国外に流出した資金額から流入した額を差し引いた順流出額が970億ユーロ(9兆4000億円)に上ったと発表したこと。
- 米国雇用統計が予想を大きく下回るものであったこと。
BullionVaultニュース
今週ブリオンボールトのリサーチ主任エィドリアン・アッシュのコメントが、英国主要日刊紙インディペンデントの「伝統的な安全な逃避先投資商品に危険が潜む」 記事で取り上げられました。ここで、エィドリアンは、金が他のリスク商品同様に価格を下げている背景を過去の例と共に解説しています。記事全文(英語)は下記でご覧いただけます.
また、弊社が先週リリースしたiPhoneアプリが、既に3500ダウンロードされ、このアプリで7百ポンドの取引が行われたことが、英国主要日刊紙テレグラフでレポートされました。この記事全文(英語)は、下記のリンクでご覧いただけます。
今週のの市場分析ページには、下記の記事が掲載されました。
- スタンダードバンク東京支店長の池水雄一氏による「中国の銀輸入」
- はじめての金読本よりの「時間の長さで見え方が異なる」
- 専修大学経済部教授、田中隆之経済学博士による「日本経済:その見通しと問題点-低成長下、東日本大震災を超えて」
また、今週の主要経済指標の結果と解説は、下記のリンクでご覧いただけます。
なお、今週の市場を日本語で解説しているビデオは、下記のリンクでご覧いただけます。
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