ニュースレター(2012年1月11日)1657.50ドル ドラギ総裁のコメントが市場センチメントを改善
週間市場ウォッチ
今週金曜日のPM Fix価格は、トロイオンスあたり1657.50ドルと、前週同価格から0.6%上げています。
週明け7日は、金価格は緩やかに下げることとなりました。これは、先週木曜日に発表されたFOMC議事録の内容が、金融の量的緩和の早期の中断を予想されるものであったことへの警戒からとのことです。
8日は、前日の下げを緩やかに戻すものとなりました。これは、中国への香港からの金の輸出が、過去7ヶ月で最高となったことが市場センチメントを改善した模様です。
9日は、大きなニュースのない中、狭いレンジでの取引となりました。
10日は、欧州中央銀行が政策金利を据え置いたことで、ユーロが上げ金価格も上昇することとなりました。また、ドラギ総裁が、ECB理事会後の記者会見で、「経済統計・指標には安定の兆しが見られる。」、また、「経済は年内に段階的に回復する。」といった、ポジティブなコメントを強調したことも、市場心理を好転させた模様です。
さらに、同日ロンドン時間早朝に伝えられた中国の貿易収支が316億ドルの黒字と前回や予想と比べて急増したことも価格を押し上げた模様です。
11日は、前日の上げをロンドン時間PM Fix価格が設定する午後3時を前に15ドルほど下落することとなりました。これは、前日の上げの調整であると共に、中国の12月消費者物価指数が上げたことにより、中国政府による追加量的緩和期待が後退する中で、株式市場が下げる中、金価格も下げた模様です。
その他市場のニュース
- 香港から中国への金の輸出が昨年11月に90.7トンと過去7ヶ月で最高となったこと。ちなみに一昨年の同月は102トン。
- 米国において、米国国債を発行できないという危機を回避するために、米国財務省が額面1兆ドルのプラチナコイン(法定通貨)を発行することで公的債務上限を実質的に1兆ドル引き上げるという案を、ノーベル経済学賞を受賞したポール・クルーグマンが是認したことが伝えられたこと。
- 米国造幣局が、1月7日に史上最高の一日のイーグル銀貨販売数である3,937,000を記録したこと。さらに今月既にこの銀貨総量として4.3百万トロイオンスのを販売したとのこと。ちなみに昨年の1月の月間販売量は、6.1百万トロイオンス。
- 銀ETF(iShare Silver Trust)の保有残高が、10,112トンと2011年5月23日以来の高水準となったこと。
- 10日に円建て金価格が4770円を超え、東工取上場以来の高値を更新したこと。
- 11日安倍新政権が、景気回復に向け、事業費ベースで20.2兆円、国の支出としては10.3兆円の緊急経済対策を決定したこと。
ブリオンボールトニュース
今週、ブリオンボールトが毎月発表している金投資家インデックスの12月の数値について、ブルームバーグがレポートしています。12月の数値は、5ヶ月連続上昇し、過去12ヶ月で最も高いものとなりました。これは、金価格が年末下げた事、「財政の崖」等で個人投資家がリスクヘッジとして金の購入を進めた事などが要因となります。このレポート全文(英語)は、下記のリンクでご覧いただけます。
http://www.bloomberg.com/news/2013-01-08/bullionvault-s-gauge-of-client…
同インデックスをレポートした記事は、ダウジョーンズを通じて発信され、下記のサイトでも取り上げられています。
http://www.4-traders.com/SILVER-16221/news/PRECIOUS-METALS-HIGHLIGHTS-T…
また、木曜日仏主要日刊紙ルモンドで、2008年金融危機以来最も投資パフォーマンスが良いと金投資がレポートされ、ブリオンボールトがそのサービスを提供する企業として紹介されています。
http://www.lemonde.fr/economie/article/2012/12/17/les-solutions-plus-ou…
英語に翻訳されたものは、こちらでご覧いただけます。
http://www.microsofttranslator.com/bv.aspx?from&to=en&a=http%3A%2F%2Fwww.lemonde.fr%2Feconomie%2Farticle%2F2012%2F12%2F17%2Fles-solutions-plus-ou-moins-risquees-pour-transformer-son-argent-en-or_1807357_3234.html
市場分析ページには、下記の記事が掲載されました。
- ブリオンボールトのチーフエコノミスト、ベン・トレイノアの「欧米の貯蓄者は経済危機のヘッジとして金を購入」
- スタンダードバンク東京支店長の池水雄一氏による「年末年始のゴールドの動き」
また、今週の主要経済指標の結果と解説は、下記のリンクでご覧いただけます。
ロンドン便り
ここ英国では、本日第四四半期のGDPの予想値が発表され、前期比0.3%減と、経済が縮小していたことが明らかになりました。そのため、 2012年全体では、経済拡大はゼロであったとの事です。クリスマス以降、大手企業の12月の売り上げが発表され、アマゾンUKやJohn Lewisなどのオンラインの企業、もしくはオンラインを強化した企業の伸びが目立つ中、カメラなどの量販店である商店街にある古くからの店Jessop などの企業の衰退が顕著となっています。
また、経済ネタではありませんが、本日発表されたキャサリン妃の初の公式肖像画に対する評価が大きく割れているというニュースも本日大きく報道さ れています。英国でのキャサリン妃の人気は高いものがあり、彼女関連ニュースは常に大きく報道されています。この肖像画は、下記のリンクでご覧い ただけますが、皆様はどのようにお考えになりますか?
https://www.bbc.co.uk/news/uk-20978904
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