金市場ニュース

ニュースレター(2月26日)1226.50ドル:レンジ内の動きの中、良好な米GDPで今週の上げ幅を失う

週間市場ウォッチ

今週金曜日のLBMA金価格のPM価格はトロイオンスあたり1226.50ドルと前週同価格から0.3%下げています。

週明け月曜日は、ドル建て金相場は、ドル高、原油高、世界的に株高となる中、先週の上げ幅を失うこととなりました。それに対しポンド建て金相場は、ポンドが大幅に下げていることから先週終値から上昇することとなりました。

これは、先週金曜日にキャメロン首相がEU首脳会談で英国加盟条件について譲歩を勝ち取り、EU残留か離脱を問う国民投票を6月23日に実施することを宣言したものの、週末に、現ロンドン市長のボリス・ジョンソン氏などを含むキャメロン首相の閣僚内の離脱派が次々と明らかになる中、同日ポンドが対ドルで 2009年の英国銀行危機以降で最大の下げとなったことからです。

翌火曜日のドル建て金相場は、原油と世界株式が前日の上げを失う中、上昇することとなりました。ポンド建て金相場は同日も対ドル7年ぶりの安値をつけていることから、さらに上昇をし、昨年1月以来の最高値となりました。

水曜日にドル建て金相場は、原油と世界株式市場が大幅に下落する中、トロイオンスあたり1244ドルと、今月11日にも付けた昨年1月の水準まで上昇し、ポンド建て金相場は、ポンドが対ドルで過去7年で引き続き最低水準に留まる中、トロイオンスあたり892ドルと2013年9月初旬の水準まで上昇することとなりました。

木曜日金相場は、中国株式が6.4%下げたことからも、ロンドン時間午前中にトロイオンスあたり1250ドル近くまで上げたものの、ロンドン昼過ぎに発表された 米耐久財受注が昨年3月以来の高い水準となったことから、株価が上げる中、1224ドルまで下げることとなりました。しかし、終値ベースではその下げもほぼ取り戻すこととなりました。

本日金曜日は、ロンドン時間午後に発表された米国第4四半期GDPが、前期比年率予想の0.4%、前回0.7%を上回る1.0%であったことからドルが強含み、今週の上げ幅を失い下落することとなりました。また、株価と原油上昇も、金相場を押し下げている模様です。

その他の市場のニュース


  • 中国の香港からの金の輸入が、1月に17.6トンと前月の111.3トンと前年同月71.6トンから大きく下げたこと。この水準は2011年1月以来。

ブリオンボールトニュース

英国のEU離脱の懸念などからも、ブリオンボールトでの英国からの顧客が今年に入り急増しています。下記のチャートでも分かるように、英国の顧客は、昨年の平均よりも89%増と、全世界の顧客が43%増と比較しても突出しています。この最新のデータと解説は、英国の「Brexit(脱EU)危機」:2011年のイギリス暴動以来の金価格急騰でご覧いただけます。

また、今週も金相場が上昇する中、多くの主要メディアでブリオンボールトが取り上げられました。

この記事でエィドリアンは「ユーロ圏と日本のマイナス金利は、現物地金の保管料に近づいている。そして、スイスのLIBORやスウェーデン中銀の預金利率 は、金のETFの費用を上回っている。」とし、金現物を保有する際の費用、金ETFの費用の詳細を示し、金現物を保有する不利益が無くなっていることを説 明しています。

こでエィドリアンは、「トレーダーはリスクオフ傾向で、ボラティリティを避け、マイナス金利から資産を守ることを望んでいる。」と述べ、「金は金利を生み出さない。しかし、それはスイス国債を0.4%上回り、欧州中銀の預金金利を0.3%上回っている。」と続けています。

ここでエィドリアンは、「英国のEU離脱を危機と見る英国投資家が金を購入している。」とし、「昨年とは異なり、ヘッジファンドなどの資金運用業者が資金を金ETF等の金へと回している。」と追記し「中国懸念、コモディティ下落、世界株安が、このような傾向を作り出している。そして、金の魅力が最も輝くのは、中央銀行への信頼が揺らいだ時だ。」と結んでいます。

今週の市場分析ページには下記の記事が掲載されました。

ロンドン便り

今週も英国では、先週ここでお伝えしたように、EU離脱を問う国民投票へ向けて、残留を望むキャメロン首相の説得、それを支持するビジネス界や、先週末離脱派と宣言したボリス・ジョンソンロンドン市長、本日離脱派と宣言した重鎮のマイケル・ハワード元保守党党首などの動きが広く伝えられています。

この動きについては、別途お伝えするとして、今週は少し変わり種で、フライング・スコッツマンと呼ばれる蒸気機関車についてお届けしましょう。

フライング・スコッツマンは、ロンドンとエジンバラ間を走っていた蒸気機関車の愛称で、英国で最も有名な蒸気機関車とのことです。そして、この蒸気機関車は、電車やディーゼル機関車の普及で1963年に廃車となりアメリカへと売却されたものの、2004年に再び英国国立鉄道博物館の所有物となり、今回は10年以上の年月と420万ポンド(約6億7千万円)を費やして修復し、ロンドンキングス・クロス駅から国立鉄道博物館のあるヨーク駅まで、昨日運行されたのでした。

当然鉄道ファンにとっては歴史的なイベントで、多くの鉄道ファンが、出発の駅はもちろんのこと、道中の線路脇に詰めかけていました。ちなみに、昨日の歴史的な列車の旅は、450ポンド(約7万2千円)の切符を買った297人の乗客も、朝7時40分にキングス・クロス駅発で、13時20分ヨーク駅着の旅を楽しんだとのことです。

その乗客の一人は、この列車が廃車となるまでの7年間を運転したという、元機関士のロン・ケネディ氏であったとのこと。83歳となるケネディ氏は、「再びこの汽車に乗車できるなんて夢のようだ」と喜んでいたとのことです。

フライング・スコッツマンの到着時間は実は1時間遅れたのですが、これは、道中に多くの列車ファンが詰めかけたために、その人々に安全な場所へ移ってもらうために、予定外の停車をする必要があったためだとのことです。

そして、今朝はこの事後談で面白い話が伝えられていたので紹介しましょう。

それは、フライング・スコッツマンを見たくて待っていた列車ファンの目の前を、たまたま反対方向から通常の列車が来たために、この蒸気機関車を隠してしまったというものですが、この列車ファンがその蒸気機関車が隠れてしまうビデオをツィッターで投稿したたところ、リツィートで瞬く間に広がり、フライング・スコッツマンをたまたま隠してしまったバージントレイン会社が、同グループ会社のヴァージン・アトランティック航空を通じて、米国アトランタ行きの切符を提供したというものです。

この列車ファンは米国行きは初めてで「夢のようだ」というコメントも伝えられています。

多くの列車ファンに様々な夢を与えることとなった、フライング・スコッツマンを、私も何れヨークの鉄道博物館へ見に行ってみようかと思わせるニュースでした。

ホワイトハウス佐藤敦子は、オンライン金地金取引・所有サービスを一般投資家へ提供する、世界でも有数の英国企業ブリオンボールトの日本市場の責任者として、セールス、マーケティング及び顧客サポート全般を行うと共に、市場分析ページの記事執筆および編集を担当。 現職以前には、英国大手金融ソフトウェア会社の日本支社で、マーケティングマネージャーとして、金融派生商品取引のためのフロント及びバックオフィスソフトウェアのセールス及びマーケティングを統括。

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