ニュースレター(1月30日)1260.25ドル FOMC後の良好な米指標で大幅に下げたものの、反発し取り戻す
週間市場ウォッチ
今週金曜日のPM Fix金価格は、トロイオンスあたり1260.25ドルと、前週同価格から2.7%下げています。
週明け月曜日、金相場は、ギリシャの選挙結果で、反緊縮財政の急伸左派連合が勝利したものの、この結果は既に予想されていたことから、「噂で買われてニュースで売られる」パターンとなり、利益確定の売りで押し下げられました。
翌火曜日は、米国12月耐久財受注が、-3.4と予想の0.5を大きく下回ったことなどから、米株価が下げ、金相場は前日の下げをほぼ取り戻すこととなりました。
水曜日は、ロンドン時間午後7時のFOMCの声明発表を待つ中、米アップルが27日に発表した2014年10~12月期決算が四半期としては過去最高を更新したことや、株価が前日の下げの反発で上昇する中、緩やかに金相場は押し下げられることとなりました。そして、声明発表後も緩やかに下げ続けることとなりました。
このFOMCでは、政策金利は0.00-0.25%に据え置かれ、声明では、利上げまで「忍耐強くなれる」との表現を維持したものの、ゼロ金利を「相当な期間」維持するとの一節は今回削除されたことから、より利上げに前向きという解釈となりました。また、経済活動はしっかりした(solid)ぺースで拡大していると指摘し、景気認識を上方修正しましたが、利上げを判断する際に重視する要因として、「国際情勢」にも留意するという文言が新たに加えられました。
これにより、声明は多少ハト派的ではあるものの、想定内との判断で、このような緩やかな下げとなった模様です。
木曜日は、良好な米経済指標がきっかけとなり、ロングポジションの売りを進め、ストップロスなども発動し、トロイオンスあたり30ドルほど大きく下げることとなりました。
この米国指標とは、新規失業保険申請件数で、26万5千件と15年ぶりの低水準になったため、前日のFOMCの声明の「経済活動はしっかりしたベースで拡大している」を確認するものとなったことから、近い将来の利上げを再認識することともなったことからです。
本日金曜日は、昨日の反発と週末と月末でもあることから、金はロンドン時間午後に買い戻されることとなりました。また、米第4四半期GDPが予想3.4%を下回り2.6%となったことも、価格上昇のきっかけとなった模様です。
その他市場のニュース
- 先週のCFTCデータによると、コメックスの金の投機家のネットロングポジションは、スイスショック後、欧州中銀の金融政策発表前に、既に過去2年間で最も高い水準となっていたこと。
- IMFのデータによると、ロシア中銀が1月にも金を購入し、9ヶ月連続で金の購入を続けていることが明らかとなったこと。
- デンマーク中銀が今月3度めの利下げを行ったこと。
- ロシア中銀が金曜日に主要政策金利を17%から15%へ下げたこと。
- ロシア中銀が、2014年に154トンと、前年比123%という記録的な量の金準備を積みましたことが明らかとなったこと。
- 金ETFの最大銘柄のSPDRゴールドシェアが、今月評価額で19億ドルの金を積みましたこと。これは、2012年10月以来の大幅な増量。
ブリオンボールトニュース
今週の主要経済指標の結果は、下記のリンクでご覧いただけます。今週のロンドン便りでは、
ロンドン便り
今週のロンドン便りでは、チャーチル元英国首相が今月24日で死去50年ということから、数々の行事が行われていることをお伝えしましょう。
チャーチル氏は、第2次世界大戦中の1940年に首相となり、45年に退任後、再び51年から55年まで首相を務めました。チャーチル元首相の、第2次世界大戦中に英国を強いリーダーシップで率いた数々の逸話は今でも多く伝えられています。
そのため、50年を経た今でも彼の人気は高く、2002年にBBCが行った「100名の最も偉大な英国人」の世論調査では1位に選ばれています。
今回記念行事の一つとして、チャーチル元首相の国葬記念日の本日は、ロンドンのテムズ川で船行列が執り行われました。ちなみに、皇室以外の一般人として国葬が行われたのは20世紀ではチャーチル元首相のみであったとのことです。
その他の行事としては、チャーチル氏の邸宅であったチャートウェルでは特別展「英雄の死」が開催されており、中部ヨークの国立鉄道博物館は、葬儀後に遺体を故郷オックスフォードシャー州の埋葬地まで運んだ特別列車を修復・展示するとのことです。
チャーチル氏はまた、政治家として以外にも画家や作家としての才能も長けていたことが知られており、回顧録の「第2次世界大戦」ではノーベル文学賞を受賞しています。
そして、戦争中や戦後に数多く残した名言も有名ですが、戦争中に人々を奮い立たせるように発した、彼の人となりも伝わる言葉を最後にご紹介しましょう。
決して、諦めるな― 決して、決して、決して。大事か些事かに関わらず、それが名誉や良識に確信があるのでないかぎり、屈服してはいけない。力に屈するな。敵が一見圧倒的であろうと屈するな。
- "Never give in― never, never, never, never, in nothing great or small, large or petty, never give in except to convictions of honour and good sense. Never yield to force; never yield to the apparently overwhelming might of the enemy."