ニュースレター(08/07/2011)金価格1541.50ドル
週間市場ウォッチ
本日金価格は、ロンドンPM FIXがトロイオンスあたり1541.50ドルと先週末から3.7%上げました。
本日金および銀価格は大きく動きました。これは、本日発表された非農業部門雇用者数が、前月の5.4万人および事前予想の9万人を大きく下回り、1.8万人となったことから、米国経済の先行き懸念から株や商品が売られ、米国債と金が買われ、金価格は発表後30分以内に1%上げ1542ドルと急騰することとなりました。
今週、銀価格もまた先週末から6.6%と大きく上げることとなりました。
先週末ギリシャ財政難が一段落し、米国の製造業の景況感が予想を上回ったことから価格を下げていたところへ、今週に入り、5日に米格付け会社S&Pが、フランスが発表したギリシャ債務の借り換え案(ロールオーバー)に関して、選択的デフォルト(債務不履行)に相当するとの見解を示したことから、ユーロの対ドル相場が下落し、金が買われました。
同日ムーディーズがポルトガルの格付けを4段階引き下げ投機的格付けとすることを発表したことからも、ユーロ圏のソブリン・リスクへの懸念は再燃し、金価格を押し上げることとなりました。
6日には、中国が今年3度目の0.25%の利上げを発表し、基準金利は期間一年で貸し出しが6.56%、預金が3.5%となりました。これは、引き続き上昇するインフレを抑制する目的で、中国の5月の消費者物価指数(CPI)は前年比+5.5%、今週末9日に発表予定の6月のCPIは+6%強と予想されています。
7日には欧州中央銀行(ECB)が予想通り政策金利を0.25%上げ1.50%としました。この利上げは、すでに市場では折込済みとなっていたため、市場において大きな動きはありませんでした。
この政策を決定した理事会後の記者会見で、トリシェ総裁は数ヶ月以内の追加利上げの可能性を示したと受け取られる発言、「インフレ動向を注視する(monitor very closely)」を行いました。
また、S&Pがギリシャ債務の借り換え案を選択的デフォルトと見なすとしたことに対しては、「デフォルト(債務不履行)は受け入れらない」と、この懸念を払拭しようとしました。これは、格付け会社がデフォルトと認定するとECBはギリシャ国債を担保として融資に応じられないことから、それを避ける目的です。また、米国格付け会社によって投機的格付けとされたポルトガルの国債もまた、担保として受け入れる方針もここで発表しました。
昨日発表された、ADP全国雇用者数は、前月3.8万人と事前予想の7万人を大きく上回る15.7万人となりました。このことからも、本日発表された事前予想を大きく下回った非農業部門雇用者数の予想数値は上方修正された模様です。
BullionVaultニュース
BullionVault市場分析ページに、今週から主要経済指標欄が設けられました。今後毎週金曜日に翌週の主要経済指標の発表スケジュールを作成し、そこへ発表されたデータを随時記載いたします。
なお、日々主要経済指標の結果および価格動向はツィッターで発信しています。よろしければ、下記リンクでご覧ください。
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今週の主要経済指標の結果と来週の主要経済指標スケジュールは、下記でご覧いただけます。
また、同ページには今週下記の記事が掲載されました。
- Casey Researchによる「アナリストによる金の価格の見通し」
- スタンダードバンク東京支店長の池水雄一氏による「東京に指標価格を!(後編)」
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