第3四半期の金の投資需要が、ETFの需要増加にもかかわらず減少
金市場開発団体であるワールド・ゴールド・カウンシルが今週発表した、第3四半期の金需給レポートによると、金地金、金貨への投資需要が、前年比30%減少したことが明らかとなった。この間、金ETF需要は、過去2年間で最も高い水準となっている。
また、金需要総量は1,084.6トン(約576億ドル)と、その需要は前期比10%上げたものの、前年前期比11%下げたことが明らかとなった。昨年の同期需要は、史上最高の水準であった。
このレポートにおいて、需要の減少は、金地金及び金貨を利用した金の投資への需要減少が要因としている。
金地金及び金貨の需要減少の理由としては、夏場の活気のない市場と市場の不透明感などから、幅広い投資資産全体の活動が活発ではなかったことを上げている。
それに対し、金ETFの需要が増加したことに関しては、異なる分野の投資家による、異なる傾向が見られたとし、金ETFの投資家は、主要諸国の追加量的緩和の可能性に前向きに対応したためとしている。
ブリオンボールトが発表している金投資家インデックスによると、第3四半期の後半は前半に比べ、個人金投資家の強気傾向がみられている。
また、地域別需要で顕著であったのが、今年消費世界一となっていた中国の需要が176.8トンと前年同期8%減少したのに対し、ルピー安でルピー建て価格が市場最高値圏を維持しているインドの需要が、223トンと9%増と、中国を上回っていたこと。
そして、この四半期の中央銀行の需要は、97.6トンと、52億ドルとなり、需要全体の9%ととなった。
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