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主要経済指標(11月12日~11月16日)

主要経済指標(11月12日~11月16日)

経済指標の解説は表の下をご覧ください。

日付 内容 前回(修正値) 予想 結果
12日 日本 第3四半期GDP(前期比) 0.2%(0.1%) -0.9% -0.9%
  日本 第3四半期GDP(前期比年率) 0.7%(0.3%) -3.4% -3.5%
  ユーロ圏 財務相会合      
13日 英国 10月消費者物価指数(前月比) 0.4% 0.2% 0.1%
  英国 10月消費者物価指数(前年比) 2.2% 2.3% 2.7%
  ドイツ 11月ZEW景況感調査 -11.5 -9.8 -15.7
  ユーロ圏 11月ZEW景況感調査 -1.4   -2.6
14日 英国 ILO式失業率(9月までの3ヶ月間) 7.9% 7.9%
7.8%
  英国 10月失業保険申請件数 -4千件(8百件) 0.0千件
10.1千件
  ユーロ圏 9月鉱工業生産(前月比) -2.9% -2.3%
-2.3%
  英国 BOE四半期インフレレポート      
  米国 10月生産者物価指数(コア:前月比) 0% 0.1%
-0.2%
  米国 10月生産者物価指数(コア:前年比) 2.3% 2.5%
2.1%
  米国 10月小売売上高(前月比) 1.1%(1.3%) -0.2%
-0.3%
  米国 FOMC議事録(10月23日及び24日)      
15日 ドイツ 第3四半期GDP(前期比) 0.3% 0.2% 0.2%
  ドイツ 第3四半期GDP(前年比) 0.5% 0.8% 0.4%
  ユーロ圏 ECB月例報告      
  ユーロ圏 第3四半期GDP(前期比) -0.2% -0.2% -0.1%
  ユーロ圏 第3四半期GDP(前年比) 0.7%(-0.4%) -0.7%
-0.6%
  ユーロ圏 10月消費者物価指数(前月比) 0.7% 0.2%
0.2%
  ユーロ圏 10月消費者物価指数(前年比) 2.6% 2.5%
2.5%
  米国 10月消費者物価指数(前月比) 0.6% 0.1%
0.6%
  米国 10月消費者物価指数(前年比) 2% 2.1%
2.2%
  米国 11月ニューヨーク連銀製造業景気指数 -6.16 -6.70
-5.22
  米国 11/10までの週の新規失業保険申請件数

35.5万件(36.1万件)

37.5万件 43.9万件
  米国 11月フィラデルフィア連銀景況指数 5.7 2.0
-10.7
16日 米国 9月対米証券投資(ネット長期フロー)

+900億ドル

(+903億ドル)

750億ドル
33億ドル
  米国 9月対米証券投資(ネットフロー合計)

+914億ドル

(+635億ドル)

  47億ドル
  米国 10月鉱工業生産(前月比) 0.4%(0.2%) 0.2%
-0.4%

12日発表の日本の第3四半期GDP速報値が、前期比マイナス0.9%(年率換算マイナス3.5%)となった。これら数値は、共に前回から悪化した。この最大要因は、北米向けの落ち込みが激しい、外需の大きな減少。

ユーロ圏財務相会合では、財政再建の達成期限を2014年から2年延長することを了承したものの、ギリシャに対する次回融資の承認は先延ばしされた。また、ギリシャの長期的な債務削減期限をめぐるユーロ圏と国際通貨基金(IMF)の見解の対立も鮮明になった。

13日発表の英国10月消費者物価指数は前年比2.7%と、過去5ヶ月で最も高い水準となった。これは、大学の授業料が大幅に値上げされたことから。

また、ドイツ11月ZEW景況感調査は-15.7と、前回及び予想を大きく下回った。ユーロ圏11月ZEW景況感調査も、-2.6と前回より悪化した。

14日の英国ILO式失業率は、7.8%と前回と予想を下回った。まあt、失業者数は49千人減少し、2.51百万人となったが、10月失業保険申請件数は、10.1千件と前回及び予想を上回り、7月以来の高水準となった。

米国10月生産者物価指数(コア)は、前月比-0.2%、前年比2.1%と前回及び予想を下回った。この数値が下げたのは、5ヶ月ぶり。これは、ガソリン代などが下げたことから。また、10月小売売上高も、前月比-0.3%と前回及び予想を下回った。この数値が下げたのは3ヶ月ぶりであり、これはハリケーンサンディの影響。

FOMC議事録で特記すべきことは下記の通り。

  • 「ツイストオペ」が年末で期限切れを迎えた後、追加資産買い入れが必要になる公算が大きいとの認識を多くのメンバーが示していたこと。
  • 9月に決定した量的緩和第三弾(QE3)について、金融市場の緩和とともに、住宅市場の回復支援を後押ししたと考えていること。
  • 利上げの目安となる失業率とインフレに一定の水準を設定する考えは好ましいが更なる検討が必要とのこと。

15日発表のドイツ第3四半期GDPは、前期比0.2%増、前年比0.4%増と経済は拡大したもののと前回を下回った。また、ユーロ圏第3四半期GDPは、前期比0.1%減、前年比0.6%減と予想を上回ったものの経済は縮小していることを示した。ユーロ圏は、2四半期連続でGDPがマイナスとなったことから、リセッション(景気後退)したことが確認された。

また、ユーロ圏10月消費者物価指数は、前月比0.2%、前年比2.5%と、ともに予想のレベルで、前回を下回った。しかし、欧州中央銀行が目標としている2%を下回るものよりは、高くなっている。

米国10月消費者物価指数は、前月比0.1%と前回を下回ったが、前年比は2.2%と前回を上回った。また、11/10までの週の新規失業保険申請件数は、43.9万件と前回及び予想を大きく上回った。これは、ハリケーンサンディの影響から。

米国11月ニューヨーク連銀製造業景気指数は、-5.22と前回から改善したものの4ヶ月連続のマイナス数値。これもまた、ハリケーンサンディの影響もあるとのこと。11月フィラデルフィア連銀景況指数は、-10.7と大きく悪化した。

16日の米国9月対米証券投資(ネット長期フロー)は33億ドル、9月対米証券投資(ネットフロー合計)は47億ドルと、前回及び予想を大きく下回った。

また、米国10月鉱工業生産は、-0.4%と前回及び予想を下回った。これは、スーパーストームサンディの影響。

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