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中央銀行金購入ペースは引き続き強いものの減速

中央銀行の金準備高は、2012年の前半期よりも速いペースで増加している。

今年5月に、アゼルバイジャンとウクライナが金準備を積み増したことが、最新のデータで明らかとなった。しかし、その総量は過去8ヶ月間で最も低いものとなった。

ワールド・ゴールド・カウンシルが、本日発表したデータによると、5月の中央銀行の金準備は29.7トン増加した。このうちの18トンは、トルコの中央銀行が積み増している。トルコ中央銀行は、2011年から準備預金制度の商業銀行の預け入れ義務を金でも可能としている。

こうして、一般の人々によって預けられた金も金準備に加えられたことからも、その総量は今年5月末までの過去18ヵ月で118トンから445トンへと増加している。

これにより、トルコの金準備総量は280%増加し、世界の中央銀行においては、26位から13位へとランクを上げている。

このトルコ中央銀行の政策は、商業銀行が金を保有することと、顧客の金の預け入れを促す、金の商品を開発することを進めるものだと、トルコのING Bankはコメントしている。

「トルコの経済全体において、銀行はこの制度を利用している」とCentralBanking.comはレポートしている。平均的には、トルコ中央銀行への準備預金制度の預け入れ分の24%が金地金で行なわれている。

この預け入れ分が261トンであることから、2011年10月から中央銀行自身が購入した金総量は68トンとなる。

トルコの消費者は、インド、中国、米国に次ぎ、世界で4番目の金消費者である。

トルコ共和国中央銀行の市場関連の副取締役であるOrhan Kandar氏は、準備預金制度の預け入れ義務が金でも可能であることにより、「マットレス(畳)の下に隠されている」金を国の金融システムに引き込むことを可能とし、市場の流動性を高め、商業銀行間の貸し借りを円滑にしていると述べている。

ワールド・ゴールド・カウンシルによると、中央銀行全体では、2013年5月までに180トンの金を金準備に積み増している。これは、2012年の前半期の173トンを上回っている。しかし、昨年7月から12月の間には、金準備は273トン増加されている。

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