中国の金需要が半世紀最大、しかし金ETFは残高を減らす
昨日2%上げた金価格は、ロンドン時間早朝にその上げを戻し、ロンドン時間午前中には、卸売り金地金価格がトロイオンスあたり1420ドルとなった。これは、香港のディーラー曰く、50年来の金需要の高まりが要因であろうとのこと。
銀価格は、トロイオンスあたり23ドルと、早朝の取引での下げ幅を取り戻しつつある。
欧州の株式市場は、発表された中国4月製造業PMIの数値が予想を下回ったことから、アジア時間では下げたものの、上昇しつつある。それに反し、コモディティーは下げ、米国債が上げている。
外為市場を見ると、ユーロが対ドル2週間ぶりの低い水準となり、ユーロ建て金価格はトロイオンスあたり1100ユーロを割っている。この水準は先週の大暴落以来、昨日一時的にタッチしたレベル。
金ETFの最大銘柄のSPDRゴールドシェアは、月曜日もその残高を18トン減少させ、1104.7トンとなった。
それに対し、中国においては、「金現物ディーラーと宝飾品製造業者は、販売量の増加から在庫を補充する必要が出ている。」とXiamen City Commercial BankのアシスタントマネジャーのSong Heping氏は述べている。
上海黄金交易所では、40.6トン規模のの4ナイン(99.99%の純度の)現物即時渡し約定が取引された。これは、昨日の43.6トンからは減少したものの、今年の旧正月が22トンであったことと比較しても、高い水準であることが明らかとなっている。
「量的にみると、この水準の取引は過去20年間で見たことがない。また、古くからの会員ですらも過去50年間で見たことが無い水準だ。」と香港金銀業貿易場の代表であるHayood Cheung氏がコメントをしたことが、ファイナンシャル・タイムズで伝えられている。
香港のディラーは、金地金売却の現物価格プレミアムが、過去18ヶ月で最も高くなっているとし、供給不足について言及している。
ユーロ圏の4月のPMI製造業は46.8から46.5へと下げ、ユーロ圏の公的債務のGDP比は、2012年90.6%と、一昨年の87.3%から上げたことが月曜日伝えられた。
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