ポールソンファンドが金のポジションを縮小させ、ソロスファンドはすべて売却
14日明らかとなった米証券取引委員会(SEC)への届出によると、著名ヘッジファンドマネージャーのポールソン氏のファンドのポールソン&Co.が、金ETFの最大銘柄であるSPDRゴールドシェアの持ち高を53%減少させたことが明らかとなった。また、ジョージ・ソロス氏のソロス・ファンド・マネージメントは全ての持分を解消した。
ポールソン氏のファンドの持ち高は、3月末に2180万口であったが、6月末には1020万口となっている。また、ソロス氏のファンドは、53万900口全てを売却している。
金先物相場は、4月~6月に23%下げ、この間に世界の金を裏付けとする上場取引型金融商品(ETP)において、447億ドル(約4兆4000億円)相当の資産価値が流出している。金ETFの最大銘柄のSPDRゴールドシェアは、2013年にその残高を32%減少させ、2009年2月以来の低水準となっている。
金価格は、2011年8月に史上最高値の1891.90ドルを記録した後、今年4月12日に弱気市場となり、20%以上下落している。
金価格は、米連邦準備理事会(FRB)が2兆ドル以上の債務資産を購入する中、2008年末から2011年6月までに70%上昇した。しかし、バーナンキFRB議長が、量的緩和縮小の可能性を明言し、株式市場が史上最高値をつける中、金価格は今年に入り低迷を続けている。
ブルームバーグがアンケートした65%のエコノミストが、量的緩和縮小時期を今年9月と予想している。
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