2010年の金需要の傾向(ワールド・ゴールド・カウンシル発行)
世界の主要金鉱会社によって構成される非営利団体であるワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が、2010年の金需要のレポートを17日発表した。
そのレポートによると、金の需要は、その総重量においては過去10年間で最高を記録し、その評価額においては過去最高値を記録している。金の総需要は前年比9%増の3812トンであり、評価額においては1.5億ドルであった。
この要因としては、宝飾品への高い需要、アジア主要国からの強い引き合い、さらに中央銀行などの公的部門が買い越しに回ったことが上げられている。
金の宝飾品向け需要は、前年比17%増の2060トンと、3年ぶりに増加した。その中でも、顕著なのがインドと中国の需要の伸びである。
インドの宝飾品の需要は69%増の745.7トン、投資需要は217.4トンと過去最高。この需要の総計は963.1トンと前年比でも66%増。
中国の宝飾品の需要も13%増の399.7トン、投資需要は179.9トンと、この両国の需要による購入総量は1542.6トンと、世界需要の約半分となっている。
また、公的部門の保有動向(購入量から売却量を差し引いた値)は、87トンの買い越しになった。中央銀行が金を買い越したのは21年ぶり。前年は30トンの売り越しであったことからも、大きな方向転換が見られる。
これは、ロシアなどの新興国がドルに偏重した外貨準備の分散を進めるために、積極的に購入したのが主因となっている。
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